2018年 全米プロゴルフ選手権

松山英樹 白血病の“戦友”のため5万ドルを寄付

2018/08/08 14:00
松山英樹はWGCブリヂストン招待で黄色いリボンをキャップにつけてプレーした

◇メジャー最終戦◇全米プロゴルフ選手権 事前情報(7日)◇ベルリーブCC(ミズーリ州)◇7316yd(パー70)

松山英樹が今年3月、PGAツアーの仲間のために5万ドル(約556万円)の寄付をしていたことが明らかになった。白血病に苦しむジャロッド・ライル(オーストラリア)の治療を望むチャリティに賛同したもの。

松山は左手の故障により今春の「WGCメキシコ選手権」を欠場したが、同大会は出場資格を持っていながらティオフしなかった選手について、本来賞金になるはずの金銭(最下位の選手よりも低い額)を、希望団体に寄付できる制度を設けている。松山は当時、白血病が再発して入院中だったライルをサポートする基金に全額を贈った。

本人は公表を控えたが、ツアー関係者によると、松山の行動により結果的に同基金が当時設けていた目標募金額に到達した。2008年に米下部ウェブドットコムツアーで2勝を挙げたライルとはほぼ面識がなかったが、オーストラリアから感謝の手紙も届いているという。

現在36歳のライルは17歳のときに急性骨髄性白血病を発症した。病を克服して2004年にプロに転向し、米国でもキャリアを過ごした。昨年の2度目の再発を経て、この夏に終末期医療に切り替え、最期の時が近づいている。前週の「WGCブリヂストン招待」では出場選手とキャディがライルのトレードカラーだった黄色いリボンをつけて、ツアーの仲間とその家族を激励した。(ミズーリ州セントルイス/桂川洋一)

※ジャロッド・ライルは豪メルボルン時間の8月8日午後8時20分、逝去しました。

■ 桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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