2018年 WGCブリヂストン招待

市原弘大のファンサービス 日本でも海の向こうでも

2018/08/04 11:30
市原弘大が米国でファンに配っているオリジナルステッカーとバッジ

◇世界選手権シリーズ◇WGCブリヂストン招待 2日目(3日)◇ファイヤーストーンCC(オハイオ州)◇7400yd(パー70)

6月の「日本ツアー選手権森ビル杯」でツアー初優勝を飾った市原弘大。苦労人の36歳はその権利で参戦中のビッグトーナメントでも、独自のファンサービスを展開している。

市原は国内ツアーで数年前から、自身のキャラクターと名前入りの缶バッジを自費制作し、ラウンド中にお世話になったボランティアや、コースに足を運んだファンに配布してきた。「全英オープン」、「WGCブリヂストン招待」にはオリジナルのステッカーを持ち込んだ。全英では日本とスコットランドの国旗を、今週は星条旗をデザインに加えた。

「ちょうど日本でステッカーを作り始めた頃にツアー選手権で勝ったんです。『それなら、別の(海外)バージョンも作ってしまおう』って。ほんとにタイミングが良くて」。日本ツアーで定着した缶バッチの製作・配布も周囲の声に応えたもの。「コースで『ボールちょうだい』と言われることが多くて。でも、ボールは限りがあるので、それでも何か渡してあげたいなぁと思って始めた」。今週も練習日からロープサイドのファンに手渡している。

米国でパットに苦しむ市原弘大。鮮やかなウエアが注目されている

米国入りしてから「ナイスパンツ」と声をかけられることが多くなった。今年から契約するブランド「P’MAS」のウェアは蛍光色も混じる色彩豊かなデザインが特徴的。2日目の鮮やかなオレンジのシャツも「きょうは地味な方ですよ」と笑う。

宮崎県で“ご当地Tシャツ”を製作販売している同社には今週、すでに海の向こうから問い合わせがあったとか。個性派ぞろいのトッププレーヤーが立つこの世界最高峰の舞台は「他人とは違う」を大いに受け入れてくれる。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)

■ 桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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