2016年 リオデジャネイロ五輪

五輪ゴルフ会場 ブラジルのギャラリープラザはどんなところ?

2016/08/13 10:50
パッティングコーナーでは、子供たちが楽しそうに遊んでいた

ブラジル・リオデジャネイロ五輪で112年ぶりに復活したゴルフ競技。そもそも、ゴルフ人口2万5000人と言われているブラジルで、果たしてどれだけのギャラリーが入るのだろうか?そんな不安は、男子最終日のチケット1万2000枚が売り切れたことで軽減され、さらに大会初日に6242人が実際に会場へと足を運んだことで、ほぼ消し飛んだ。

さて、そんなギャラリーを相手にしたサービスは、いったいどんなことが行われているのだろう?練習日にはまったく存在感のなかった“ファンゾーン”と呼ばれるギャラリープラザは、大会が始まると大いに賑わいを見せていたので紹介したい。

まずは、気になるおみやげコーナー。ここでは、リオデジャネイロ五輪のマスコット・ビニシウスのぬいぐるみや、各種Tシャツ、さらに各競技会場で販売されている競技別のキーホルダーやマグカップなどが売られている。ゴルフ関連でいうと、実際にコースで使っている物とは異なるピンフラッグが置かれていたが、ゴルフ場でよく見かけるバッグタグやマーカーは見当たらなかった。そもそもコースにプロショップ的な施設もないので致し方のないところか。

さらに奧に進んでいくと、最初に目に付くのは3打席が用意された打撃レンジだ。ブリヂストン社製のキャディバッグとクラブが用意され、ティーチングプロらしき人が丁寧に指導をしている。体験しているのは、ほとんどが初めてクラブを握る初心者のようだった。

ゴルフ場で売られているのはこんなグッズ。ゴルフ場のみというのは、キーホルダーなど一部

その隣にはパッティングコーナーが設置されていて、そこでは多くの子どもたちが楽しそうに遊んでいた。きっと、ここにいる子どもたちのうち何人かが、大きくなって本格的にゴルフを始めることになるのだろう。すぐ横にはインドアのシミュレーションゴルフも用意されて、ドラコンとニアピンコンテストが行われていた。

体験コーナーに隣接するのは、大きなモニターのある休憩スペースと飲食店。食事の質と種類では日本の大会に敵わないが、エンタメ系設備では日本以上の規模感がある。そもそも、1日に1万2000人というギャラリーが入るのは、いまの日本では数試合だけ。ゴルフ先進国とはいえないブラジルだが、やはりオリンピックの規模感はすごい。(ブラジル・リオデジャネイロ/今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

初心者が一番最初に触れるクラブって、とっても大切だと思う。
食事はパンやポップコーンといった軽食がメイン

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