2015年 ウェルズファーゴ選手権

ゾーンとは?マキロイが5年前の自分超え コースレコード「61」

2015/05/17 09:18
マキロイは「61」と大爆発。18アンダーで首位に躍り出た

「ウェルズファーゴ選手権」3日目、世界ランク1位のロリー・マキロイがクエイルホロークラブで11バーディ、ノーボギーの「61」をマークした。これは、2010年大会の最終日に自身が記録した「62」を上回るコースレコード。その年、マキロイはフィル・ミケルソンを振り切って、米ツアー初優勝を飾ったのだ。

あれから5年。当時と今と、何が違うか問われたマキロイは「メンタルだ」と断言した。「忍耐強くなり、スコアを伸ばすことを恐れない。心構えとか行動が、どんなコースや試合状況でも変わらない。それが一番大きな違いだと思う」と自己分析し「この5年の経験。メジャーに勝ち、メジャーで負け、戦い続けた経験が5年前と今との差」と続けた。

マキロイは当初、この試合をスキップする予定だった。前週まで「WGCキャデラックマッチプレー選手権」と「ザ・プレーヤーズ選手権」。翌週は欧州に戻り「BMW PGA選手権」と「アイルランドオープンbyロリーファウンデーション」が待っている。だが、大西洋を挟む5連戦を決断させたのは、「この場所が好きだし、良いプレーができている。出ない理由もない」という思いだった。

「短いパー4があって、パー5が続く。このコースの“流れ”が好きなんだ」。その流れは、いわゆる“ゾーン”とも関係が深いという。

「全部、内面的なものなんだけど、すべてのショットを打つ前に明確にイメージできて、良いショットが頭に描ける。パットのラインが見えて、自分を邪魔することがない。ただ、そうなるようにするだけなんだ。このコースには良い思い出もあるし、たぶん全ホールでバーディを獲ったことがある。だから、それをもう一度できないという理由もない」

良い流れに身を任せるとともに、その流れにブレーキを掛ける自分が消え去る。それがマキロイにとっての“ゾーン”という状態だ。(ノースカロライナ州シャーロット/今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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