2014年 バルスパー選手権

ヨーロピアンは不振?ローズが3打差を追う

2014/03/16 09:03
最終18番で林からの脱出に成功したローズ。逆転での米ツアー6勝目を狙う

2013-14年シーズンの米国男子ツアーは10月に開幕し、前週の「WGCキャデラック選手権」および「プエルトリコオープン」までに17試合が終了。早くも3勝のジミー・ウォーカー、2勝のパトリック・リードを含め、ここまで14人のチャンピオンが生まれた。

しかし、このうち「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」を制したジェイソン・デイ(オーストラリア)を除けば13選手はすべて米国人選手。欧州出身のプレーヤーは6大ツアーが集まる世界選手権シリーズ(WGC)も含めて未勝利が続いている。

フロリダ州イニスブルックリゾートで開催中の「バルスパー選手権」も3日目を終えてトップ2はロバート・ガリガスケビン・ナの米国勢。3位にオーストラリアのジョン・センデンが続くが、欧州出身の選手ではジャスティン・ローズ(イングランド)が4位と気を吐いている。

ローズはこのムービングデーを3位タイから出ると「たぶん今年で一番無駄のないプレーだった。打つべき時に打つべきクラブを選んで、打つべきショットを打てた」という納得のラウンドで15番までに静かに3バーディ。最終18番で「クラブのトゥで打ってしまって、とんでもないフックボールになった」と、ティショットを左の林に入れたのをきっかけにボギーを叩いたが、ガリガスとの差を前日から1つ縮めて3ストロークとした。

今年に入ってから右肩の故障に悩まされ、2週前の「ザ・ホンダクラシック」も急きょ欠場。しかし、ほどなく実戦感覚を掴んできた。「今日はいいパットもたくさん打てたけれど、何度かカップの縁で止まっちゃったね。66で上がってもおかしくないくらい。でもハッピーだ。ボールもコントロールできているし、判断もきちんとできている」。欧州勢の代表として、昨年の「全米オープン」覇者が風穴を開ける?(フロリダ州タンパ/桂川洋一)

■ 桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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