ライダーカップ代表争奪戦が、優勝争いに
米国と欧州、両選抜のプライドをかけた2年に1度のビッグイベント「ライダーカップ」。今年は米イリノイ州シカゴ近郊のメディナカントリークラブで9月28日(金)に開幕するが、その代表選手の決定がいよいよ迫っている。
ライダーカップは、それぞれのチームの独自のポイント制度とキャプテン推薦(欧州は2人、米国4人)によって両軍12名ずつの代表選手が決まる。米国代表の8枠は次週の「全米プロゴルフ選手権」までの合計ポイントによって自動的に決まり、欧州も8月23日(木)開幕の「ジョニーウォーカー選手権」終了後に10名が決定するが、やはりメジャー最終戦が大きなポイントとなる。
キーガン・ブラッドリーの劇的な逆転勝利、ジム・フューリックの悪夢で幕を閉じた「WGCブリヂストンインビテーショナル」は、米国選抜の座を激しく争うメンバーが最後まで優勝争いを演じた。前週までのライダーカップ・ポイントランキングは、ブラッドリーが9位。この日ブラッドリーと同じく「64」をマークして2位タイに食い込んだスティーブ・ストリッカーは13位と“圏外”に位置していた。
そして、フューリック。ライダーカップは97年から7大会連続、世界選抜と戦うプレジデンツカップも7大会連続で出場しており、同時多発テロのためライダーカップ開催が翌年に順延された2001年をのぞく14年間、米国代表の座を守っている。しかし前週までの同ランキングは15位。72ホール目の悲劇が無ければ、今大会の優勝で、同ランキングの8位に入ることが決まっていたのだが・・・。
結局、ブラッドリーはポイントで4位に浮上。「それは結果として付いてくるものだから」としたが「でも僕はもちろん代表チームに入りたくて仕方ない。去年は(プレジデンツカップ代表入りに)あと一歩のところだったし・・・」と喜んだ。なお、ストリッカーは10位、フューリックも11位に順位を上げた。次週のメジャー最終戦は、この“もうひとつの戦い”にも注目が集まることになる。(米オハイオ州・アクロン/桂川洋一)
■ 桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw