2019年 ISPS HANDA オーストラリア女子

“ラッキーシックス” イ・ジョンウン6が背負う母国の期待

2019/02/16 19:04
ホールアウト後のパッティンググリーンで笑顔を見せるイ・ジョンウン6。ファンクラブ名は“ラッキーシックス”。

◇米国女子◇ISPSハンダ オーストラリア女子オープン 3日目(16日)◇ザ・グランジGC (オーストラリア)◇6648yd(パー72)

ファンクラブ名は“ラッキーシックス”。昨年、初開催となった今季LPGAツアーの出場権を決めるQシリーズで、韓国ツアーで2017、18年と2年連続賞金女王に輝いたイ・ジョンウン6(韓国)がトップ通過を果たした。今大会が米ツアーメンバーとしての初戦だが、3日目を終えて、首位に4打差3位の好位置につけている。

同姓同名の選手がほかに5人いた関係で「6」が付いたその登録名を、すでに海外メジャーのトップ10に2度も載せている。日本でも、昨年の「ワールドレディス選手権 サロンパスカップ」(3位)でその力を見せつけており、この位置にいても、誰も驚きはしないだろう。

それでも、彼女だけが特別な存在ではないところが、韓国人選手たちの層の厚さだ。昨年大会を制したコ・ジンヨン(韓国)も、米ツアーメンバー初戦での勝利だった。その前年の勝者はジャン・ハナ(韓国)で、韓国勢が大会2連覇を果たしている(その前年は野村敏京)。

米女子ツアーのルーキー・オブ・ザ・イヤーも、昨年まで4年連続(18年:コ・ジンヨン、17年:パク・サンヒョン、16年:チョン・インジ、15年:キム・セヨン)で韓国人選手が獲得している。今年その期待を一身に背負っているのは、他ならぬジョンウン6だ。

「あすはトップ5が目標です。もちろん勝つ方がいいけど、一歩ずつ行ければいいと思う」。ちなみに、昨年大会の優勝者がコ・ジンヨンだったことは、きょう知ったのだという。彼女自身が背負っている期待については、あまり気にしていないのかも?(オーストラリア・グランジ/今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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