2014年 全英リコー女子オープン

ローラ・デービースの訴え「キャディがアドレスチェックするのは禁止すべき」

2014/07/12 05:14
50歳のローラ・デービースが今大会で4年ぶりの決勝ラウンドへ(「Pentax K-3」にて撮影)

今週、イングランドにあるロイヤルバークデールGCで行われている「全英リコー女子オープン」が、自身34回目の同大会出場となるローラ・デービース(50歳)。予選2日間を通算3オーバーで回った大ベテランが、くしくも同地で行われた10年大会以来、4年ぶりの決勝ラウンド進出を決めた。

メジャー昇格前の86年にも、ここロイヤルバークデールで行われた「全英女子オープン」を制しており、「その時のショットは1つも思い出せないけど、クラブハウス前でたくさんのろうそくに囲まれて祝福されたことは素晴らしい思い出」と振り返った。ドライバーショット時、アイアンで地面を掘り起こしてティ代わりとするスタイルは今週も健在だ。

フィールド最年長で、デイム(Dame/男性のナイトに相当する叙勲を受けた者)の称号を得たデービースだが、大会前に気になることを口にしていた。

キャディが選手のアドレスをチェックする行為は、禁止されるべきなのか?(「Pentax K-3」にて撮影)

それは、プレー中にキャディが選手の後ろに立って、アドレスの向きをチェックするという行為について。「自分の手の形にぴったりあうように造形されたグリップは許されていないのに、なぜ他人が選手の後ろに立って狙う場所を教えることが許されるの?それは許されるべきじゃない。アライメントはゴルフの基本的な部分でしょ。私はUSGAやR&Aがなぜ、それを禁止にしないのか理解できない。とても基本的なことだし、それはプレーを遅くする」。

とはいえ、それは長らくキャディの仕事の一部となっており、海外メディアの見解もこの提案が受け入れられることは簡単ではないだろうという論評だ。

だが、こうしたことを立場のあるプロが口にして、それによって議論が生まれ、より良い方向へと変化していく。時に先鋭的な意見だとしても、勇気ある発言が持つ力の大きさは軽んじてはいけないだろう。(英国サウスポート/今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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