2011年 クラフトナビスコチャンピオンシップ

美香、同期のメジャー制覇を見届けて

2011/04/04 12:14
同期のS.ルイスのメジャー制覇を見届け、宮里美香は何を思う

「クラフトナビスコチャンピオンシップ」最終日。最終組の2組前でプレーした宮里美香は、後方で沸きあがるギャラリーの大歓声を耳にしながらのラウンドとなった。「私も、いつかはそこで回りたいですね」。通算2アンダーの7位タイに終わった美香は、寂しそうな笑顔でこぼした。

ホールアウトし、18番グリーン近くで報道陣の取材に応じている時、最終組をプレーするヤニ・ツェンとステーシー・ルイスが、ギャラリーからの万雷の拍手で18番グリーンに迎えられた。リードを3打差に開いたルイスの優勝が、ほぼ確定的。そのルイスを遠めに眺める美香。「私、ステーシーと同期なんですよ・・・。嬉しい反面、正直(悔しさと)半々ですね」。

「あとちょっとだと、自分のゴルフを見ていて思うんですよ。ショットは良いし、あとはパットとアプローチの調整だけだと思います」。同じ2008年に米国ツアーの舞台を踏んだルイスが、メジャータイトルを手にする瞬間を見届けながら、自らに言い聞かせるように口にした。

昨年のメジャー戦「LPGAチャンピオンシップ」でも、最終日まで優勝争いを演じた美香。「この大会でベスト10に入れたことは率直に嬉しいし、大きなステップができたと思う」。日本ツアーでも、昨年の「日本女子オープン」で初タイトルを手にするなど、その大舞台での強さは本物。ルイスと同じ、メジャーの舞台で喝采を浴びる日は、もはや夢物語ではない。(編集部:塚田達也)

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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