2010年 LPGAチャンピオンシップ

1番ティで『Happy Birthday Juli』

2010/06/25 14:57
1番ティで誕生日を祝福されていたJ.インクスター。存在感もプレーもまだまだ健在だ

「LPGAチャンピオンシップ」一番ティ、ギャラリースタンドから急に“♪ハッピーバースデイ ツーユー・・・”と日本でも聞き慣れた合唱が。何かと思いきや、この日はジュリー・インクスターの50歳の誕生日らしい。“♪ハッピーバースデイ ディア ジュリー・・・”

前もって準備していたのだろう。スタッフも『Happy Birthday Juli』という紙を持ち、ギャラリーを煽る。一番ティに姿を現したインクスターも“Thank you!”と笑顔で応える。緊張感が漂うメジャーの舞台で、その場にいる人々の気持ちを和ませてくれる微笑ましいシーンだった。

これだけではない。コースに点在する電光掲示のリーダーズボードにも、インクスターの誕生日を伝える表示が挟み込まれていた。日本では、ちょっと想像しがたいような演出。ファンやスタッフを含め、ゴルフに携わる全ての人がインクスターへの功績を称え、人柄を愛している証拠だろう。

そのインクスター、初日は1アンダーの11位タイと好スタートを切り、健在ぶりを発揮。会見では「私はプレーヤー・オブ・ザ・イヤーにも世界No.1にもなれないことは分かっているけど、良き友人がたくさんいますし、私はゴルフを愛しています。私にとって、ゴルフは仕事ではありません」と、彼女なりの言葉で現役を続ける理由を語った。インクスターが引退の決意を固めるのは、まだしばらく先の話だろう。来年も再来年も、あの1番ティの光景に立ち会いたいものだ。(編集部:塚田達也)

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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