2010年 LPGAチャンピオンシップ

トップ陥落の申、いつもの笑顔で闘志メラメラ

2010/06/24 10:15
練習グリーン上で談笑する申智愛と宮里藍

2週間前、米国女子ツアーに心配なニュースが駆け巡った。世界ランク1位の申智愛が虫垂炎の手術を受け、開幕直前だった「LPGAステートファームクラシック」を棄権。さらに、翌週の「ショップライトLPGAクラシック」も欠場を余儀なくされた。

体に負担の少ない腹腔鏡手術を受けたため、今週のメジャー戦「LPGAチャンピオンシップ」から早々に復帰するが、術後に18ホールをラウンドしたのは昨日が初めて。さらに先週、宮里藍が今季4勝目を挙げたために世界ランク1位から陥落するなど、あらゆる意味で話題を集めている。

この日は公式会見に呼ばれてコメントを求められたが、壇上にはいつもと変わらぬ見慣れた笑顔があった。「彼女にはおめでとう、と言いました。私たちは友達ですしね」と、宮里に祝福の言葉を贈ったと申。だが、世界ランクトップの奪還に関しては「もちろん、トライすべきだと思っています」と、笑顔の裏にプロとしての意地とプライドを窺わせた。

「日本、韓国、ここ(アメリカ)でプレーを続けて来て疲れがありましたが、休養は十分。ショットも良いし、戦う準備はできています」。今大会の舞台であるローカストヒルCCで昨年開催された「ウェグマンズLPGA」では、申がぶっちぎりの優勝を飾っている。注目を浴びる2人の頂上対決も、今週の大きな見所と言えるだろう。(編集部:塚田達也)

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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