豪華ランチに舌鼓 5万円チケットの観戦ボックスは週末完売
◇国内女子◇アース・モンダミンカップ◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6620d(パー72)
今年で7回目の開催を迎えた「アース・モンダミンカップ」は国内女子ツアーの「マスターズ」を目標に掲げ、高額賞金の4日間大会として2011年にスタート。当初1億円だった賞金総額は1億8000万円まで膨らみ、賞金女王争いを左右するビッグトーナメントとしてその地位を高めてきた。
ギャラリーへのホスピタリティにも独自のアイデアを取り入れ、2年目からはコース内の飲食(アルコール類は除く)をすべて無料にする試みを開始した。入場チケットは4日間セット券が2万円、当日券も平日5000円・土日10000円と高額だが、価格に見合った快適な観戦を約束する取り組みをいまも続けている。
そのひとつが、昨年から設置された各日5万円の特別観戦席「ダイヤモンドボックスシート」だ。18番グリーン奥に建てられた前方がガラス張りの仮設サロン。今回初めてメディアにもその内部が公開されたので、さっそく専用の入館IDを借りて足を運んだ。
蒸し暑い屋外からドアを開けると、空調の効いた涼風が優しくほおをなでてくれた。前方には6台のモニターが設置され、複数ホールの戦況を同時に知ることができる。グリーン近くには収音マイクが設置され、実際の現場音がスピーカーを通じて室内に響き渡る仕組みになっている。来場時にはクラブハウス前の駐車場を利用でき、ギャラリーバスの長い列に並ぶ必要もない。
筆者が訪れたのは、ちょうどランチタイム。館内には数名のギャラリーがいて、ワインやシャンパンを片手に、「ホテル椿山荘東京」プロデュースの和洋折衷コース料理に舌鼓を打っていた。もちろん、これらはチケット代に含まれている。この空間だけ、既存のトーナメント観戦とは異次元の優雅な時間が流れていた。
今年からリクライニングに変わった30席のシートは、すべて完売したとのこと。来年の計画はお早目に!(千葉県袖ケ浦市/塚田達也)
■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール
1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。