イ・ボミ似顔絵入りゴミ袋を完成 ファン拡大でクリーン作戦が進化
19日に神奈川県の大箱根CCで開幕する「CAT Ladies」で出場2戦連続の優勝を狙うイ・ボミ(韓国)。ロープ外に引き連れるギャラリー数は増加の一途で、獲得賞金だけでなくいまだ人気も止まらない。そんな中、5月に記事で紹介したことがあるファンクラブの“クリーン作戦”が進化してきたので、改めて紹介したい。
コース脇でギャラリーとしてイのプレーを見守るファンクラブ会員が、バッグやベルトにポリエチレン製のいわゆる“コンビニ袋”をぶら下げて、コース内のゴミを拾い集める活動。「最終組付近でプレーすることが多いだけに、プレーを見ながらコース内のゴミを拾って行けば、ほかのギャラリーも、次の日を気持ち良く迎えられる」(ファンクラブの安部陸会長)という意図がある。
活動への賛同者が増えたこともあり、最近このポリ袋が進化した。前回取材した時には、まさしくコンビニ袋だったのだが、ファンクラブオリジナルでイの似顔絵入りのポリエチレン製ゴミ袋を完成させたのだ。ゴミを入れて、すぐに捨ててしまうには少しもったいない出来栄え。ファンクラブは「まだまだ改良の余地がある」(安部会長)と、クシャクシャと音の鳴らない素材を検討するなど、今後さらなるバージョンアップも計画しているという。
イ・ボミ自身もこのクリーン作戦を「すばらしいこと」と応援するひとりだ。「ちょっと大変だけど、みんなが拾ったゴミの分だけ、わたしはバーディを獲る気持ちで頑張っている」と、ファンのサポートに応えようとしている気持ちを明かした。
試合に出場しなかった前週は、韓国に帰国してリフレッシュし、シーズン後半戦に向け英気を養った。すでに賞金女王を戴冠した昨シーズンよりも速いペースで3勝目を挙げ、年間獲得賞金はツアー最速の14試合目で1億円を突破しており、2年連続で破竹の進撃が続いている。
「昨年より早いから自分にもっと期待してしまう。でも欲が大きくなると、(出来なかったときの)失望も大きくなる。だから一つひとつ目標を組み立てていきたい」と話し、2週間ぶりの戦線復帰は「楽しく笑顔で」プレーすることを目標に掲げた。
ファンクラブ特製のゴミ袋にも入っているトレードマークのスマイルで、今週はいくつのバーディを生み出すか?(神奈川県箱根町/糸井順子)
■ 糸井順子(いといじゅんこ) プロフィール
某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。ニュースグループで約7年間、全国を飛びまわったのち、現在は社内で月金OLを謳歌中。趣味は茶道、華道、料理、ヨガ。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。今年のモットーは、『おしとやかに、丁寧に』。