2015年 LPGAツアー選手権リコーカップ

申ジエは米ツアーに戻る?復帰言及の真意とは…

2015/11/26 18:54
米ツアー復帰報道の予想以上の反響に戸惑いを見せたが…真意は?

米国で11勝を挙げ世界ランク1位に輝いたこともある申ジエ(韓国)。2014年から日本ツアーを主戦場としているが、今月、米ツアーへの復帰を見据えていると米メディアが報じた。

2週間前に開催された、国内女子ツアーが特別公認する米国女子ツアー「TOTOジャパンクラシック」(三重・近鉄賢島CC)開幕前日の11月5日、米LPGAの公式サイトや米ゴルフチャンネル(電子版)は、日本ツアーの出場資格で参戦する申にスポットライトを当て、2010年~11年の間に25週連続で世界ランク首位に立つなどした経歴を紹介。その上で、申が「日本で賞金女王になるという現在の目標を達成したら、米国に戻ることを考えている」と語った、と報じた。

26日に開幕した国内ツアーの今季最終戦「LPGAツアー選手権リコーカップ」(宮崎・宮崎CC)の会場で、申に真意を聞いた。

「これまで考えてもいないようなことを突然聞かれて『…考えてみます』って、答えたつもりだった。でも、話が大きくなってしまってビックリしました」。多数来日していた「旧友」の米ツアーメンバーや、日本のファンから真意をたずねられるなど、報道への反響は予想外の大きさだったという。

世界ランク1位、賞金女王…米ツアーに身を置いていた当時、数々の輝かしい経歴を重ねた後、新たな目標を失った。“燃え尽き症候群”とも言える状況に陥り、これを転機として主戦場を日本に移した。

「ゴルフ人生は長い。ちょっとずつ自分のベストを求めて、何かを変えていくことは必要だと思っている。アメリカから日本に来たのもそのひとつ」と強調し「日本に来てまだ2シーズン目。まだ“何か”を変え始めたばかり。まだまだ日本のファンの方のサポートが必要だし、来年はここ(日本)でプレーする」と明言した。

「アメリカツアーが懐かしいと思うことはあるけど、みんなも今、現在を過ごしている」と、楽しかった記憶として心にとどめているというのが本音のようだ。日本語も覚え始め、日本にたくさんの友達もできた。「未来のことは、未来に考える」というのが申流だ。(宮崎県宮崎市/糸井順子)

■ 糸井順子(いといじゅんこ) プロフィール

某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。ニュースグループで約7年間、全国を飛びまわったのち、現在は社内で月金OLを謳歌中。趣味は茶道、華道、料理、ヨガ。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。今年のモットーは、『おしとやかに、丁寧に』。

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