2014年 アース・モンダミンカップ

歴代女王2人と同組 斉藤愛璃「今年一番良いプレー」

2014/06/26 20:43
森田理香子、上田桃子という女王2人とラウンドした斉藤愛璃(右)。得たものは小さくなかったようだ。

「ペアリングが発表されてから、本当に楽しみでした」と目を輝かせたのは斉藤愛璃。国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」の予選ラウンドで斉藤が同組になったのは、昨年の賞金女王・森田理香子と、07年の賞金女王・上田桃子。「こういうペアリングで回れる機会は少ないので、勉強しながら思い切りやりたいと思いました」と、貴重なチャンスに胸をときめかせてティオフした。

今季ここまでの賞金ランキングは50位。沖縄の開幕戦で2位タイに入ったものの、その後のトップ10入りはなく、予選落ちも8度を数える。「去年もそうだし、一昨年も開幕戦が良かっただけで、すっと苦労はしているので…。下手になっているとは思わないし、結果を焦らずやっていきたい」と、苦しいながらも少しずつ上を目指して戦っている。

この日、この注目組についたギャラリーからは「下半身がしっかりしてきたなぁ」という声も漏れたが、厳しいトレーニングを黙々とこなすのが斉藤の日常でもある。「今年は体幹を中心にやっていて、悪いと体が起き上がっちゃうことがあったけど、それが減ってきた」と地道な努力も少しずつ身になり始めた。

「前はショートアイアンがピンに絡まなかったけど、バーディチャンスにつけられるようになってきた」というこの日、2番では9Iで放った残り124ヤードの第2打が、カップをかすめて30センチに止まってバーディを奪うなど、3バーディ2ボギーの「71」で40位。「結果はまだまだだけど、集中していたし、今年一番良いプレーが出来たと思う」と微笑んだ。

「課題のショートアイアンは、桃子さんはピタッと来るし、かっこいい。イメージが良くなりました」と斉藤は言う。4日間大会だけに明日も同組で回れるのがありがたい。「去年までのゴルフは縮こまっていて大叩きは少なかったけど、思い切り良いプレーをして優勝を狙いたい。意識だけでも高く持っておかないといけないと思うので」と話す斉藤にとって、歴代賞金女王と過ごす36ホールは大きな意義がありそうだ。(千葉県袖ヶ浦市/今岡涼太)

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