雨対策のローカルルールに女子プロたちは???
国内女子ツアー「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」は6日(金)に、北海道美唄市のアルペンGC美唄コースで開幕を迎える。コース周辺は地元の人が「1ヶ月近く天気予報で晴れマークが出ていなかった」と嘆く異常気象で、今週も雨が断続的に降る悪コンディション。大会ルールをつかさどる日本女子プロゴルフ協会は5日、特別措置のローカルルールを「2度」、選手たちに説明した。
今回の特別措置は、長期間の降雨により、コース内に水が浮いた状態の箇所が多く存在するため適用されるもの。協会派遣の競技委員が、練習日から5日のプロアマ戦序盤のプレーで、選手たちのドライバーでのティショットがフェアウェイに埋まってしまう状態を確認し、プロアマ戦最中の正午ごろに適用を決定した。
競技委員は早速、コース内にいたプロアマ戦不出場選手を任意で招集し、特別措置のローカルルールについて説明会を開催。6日の競技スタートを前に、フェアウェイに限り、無罰でボールを拾い上げ、拭いてから1クラブレングス以内に“プレース”できる特別措置の周知を図った。
ところが、この日のプロアマ戦に出場していた小林浩美LPGA会長は、「ラフに至っては真上からのぞき込んでボールかどうかをやっと確認できる状態」と認識。プロアマ戦終了後、競技委員に特別措置の再検討を求め、スルーザグリーン(ハザード以外)にあるボールは無罰でボールを拾い上げ拭いてから“リプレース”できるという項目の追加を決めた。
プロアマ戦表彰式終了後の夕方、プロアマ参加選手を中心に行われた2度目の説明会では、“追加”も含めた特別措置の説明が行われたが、昼間に1度目の説明会を聞いたプロアマ戦不出場選手の多くはすでにコースを後にしており、参加していなかった。
大会出場プロは、その日ごとのローカルルールが採用されることもあるので、自己責任において、必ずスタート前に掲示版を確認しなければならないが、果たして全選手が「追加」に戸惑うことなくスタートできるだろうか?
というのも、最後に追加された“リプレース”について、2回目の説明会を聞いた選手の中にも「土に埋まったボールも“リプレース(元に戻す)”?」と、頭をひねりだす選手がいたためだ。
明日の初日は、ボールの捜索やローカルルールの措置でプレー時間が通常よりも長くかかりそうだが、何より、認識違いで間違った措置をとる選手が現れないことを願う。(北海道美唄市/本橋英治)