2013年 リゾートトラストレディス

ホールインワン賞800万円は該当者なし

2013/06/02 19:16
17番ティグラウンドでピン位置(800万円)をにらむように見つめる服部真夕

国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」には決勝ラウンドに限り、17番パー3にはホールインワン賞800万円がかかっていた。今年5月には「フジサンケイレディス」で23年ぶりのホールインワンを下川めぐみが達成し、800万円を獲得したばかり。

しかし「フジサンケイ-」は該当者がないことでキャリーオーバーとなって積み重なった800万円に対し、今大会は単発で、それも該当者の均等割ではなく、該当者全てにという破格の設定だった。

大会前から17番のティグラウンドに立った選手たちは、口々に「欲しい!狙いたい」と話していたが、最終日は誰ひとりその高額賞金を掴むことは出来なかった。最終日のピン位置は左サイドのバンカー越えに切られていたこともあり、多くの選手が右サイドの広い方に1オンしていた。

優勝争いをしていた服部真夕は「ギャラリーの方から800万円頑張れって言われたんですけど、狙っても難しいですよね。一緒にラウンドしていたのが下川めぐみさんだったので、先に入れてくるんじゃないかドキドキして見ていました(笑)」と話す。前述の800万円を獲得した下川は、3月にも「アクサレディス」でホールインワンを達成しているからだ。

また、首位と3打差で17番を迎えた森田理香子は「ティグラウンドで、みんなで頑張って獲りに行こうねって言っていたんですけどね・・・」と、単独2位の賞金よりも高額な同賞を本気で狙いに行った。この日ラウンドした60名には平等にチャンスのあったホールインワン賞。実際に複数名が達成したら、協賛会社は大変なことになるが、真剣勝負のスポーツの世界ならではの取り組みは、見ているファンもドキドキできるので今後も増えて欲しい。(兵庫県三木市/本橋英治)

2013年 リゾートトラストレディス