青山加織、自分のスコアに驚き伸び悩む
ツアー初優勝を狙って戦いを続ける青山加織が、「サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」の3日目、中盤に8アンダーまでスコアを伸ばし一時は2位に浮上した。通算5アンダー4位タイでスタートした青山は、2番でボギーを先行するが3番(パー3)で10mのバーディパットを奪い、スコアを戻した。
中盤、9番でピン奥4mのバーディパットを決めると、11番(パー3)は3m、12番(パー5)では5mを決めて通算8アンダーまで伸ばした。すると13番のティグラウンドに上がった青山は「なんか違うと思っちゃったんです・・・」とその時を振り返る。
「朝、キャディさんと話をしていて、まだ2日あるから今日は落ち着いてプレーしたいねって言ってたんです。そしたら8アンダーまで伸ばしてしまって、自分でもびっくりしちゃって。完全に自分で流れを止めてしまいました・・・」。
13番で2打目をグリーン手前のバンカーに入れてボギーをたたくと、続く14番は2オンに成功するも10mのバーディパットを3mもオーバーさせて3パットのボギー。落ち着くどころか、勢いをつけてスコアを伸ばしたいという気持ちの変化が仇(あだ)になってしまったのだ。
通算6アンダーでホールアウトした青山は、首位の服部真夕とは7打差の6位タイ。14番までの2連続ボギーで気持ちをさらに切り替え、冷静にその後4ホールをパーで切り抜けた青山は「この3日間、ショットの波はなく安定しているので明日はもうちょっと頑張ります」と前を向く。
同門で後輩にあたる服部が首位に立っていることも、青山の気持ちに影響したのかもしれない。精神面が大きく影響するゴルフで、ラウンド中に自分のスコアに戸惑いを見せた青山だが、これも良い経験として、実際の優勝争いで活かすことを期待する。(兵庫県神戸市/本橋英治)