アマチュアの本多奈央には恵みの雨
2012/03/31 16:21
「ヤマハレディースオープン葛城」の初日、ひときわ大きな声援を受けてプレーしていたのが、アマチュアで16歳の本多奈央だった。地元静岡県の富士私立高校1年生の本多は、小学生のころからジュニア大会で優勝を重ねる将来有望なアマチュアとして、静岡の方々には名が知れている。
プロのトーナメントは今回が初挑戦となるが、初日は3オーバーで堂々の24位タイ。最終18番パー5では、60ヤード残った3打目のアプローチをピンの左1mにつけてバーディフィニッシュ。ギャラリーから「奈央ちゃん頑張れー」という声援をいくつももらっていた。
その本多が2日目の第2ラウンドで思わぬ苦戦を強いられた。雨が激しくなり始めた8時23分に1番からスタートした本多は、1番こそパーで切り抜けたが、2番でティショットを左に曲げてOBをたたいてしまう。
続く3番でもティショットがOB。2ホール連続でOBをたたき、この2ホールともにトリプルボギーにしてしまった。一気に順位を大きく落としてしまったが、競技が中断、そして中止となったため、トリプルボギー2つが帳消しとなった。
「中止は私にとってラッキーです」と笑顔を見せる本多。「今回、予選通過を目標にしてきて、これで決勝ラウンドに残れることが決定しました。明日はどこまで自分が出来るのかわかりませんが、上を目指して頑張ります」と、初挑戦の舞台で自分の実力以上のものを出したいと意気込む。最終日は天候も回復し、地元の大ギャラリーが本多の初挑戦を見届けることだろう。(静岡県袋井市/本橋英治)