2012年 ヨコハマタイヤゴルフトーナメントPRGRレディスカップ

先輩の意地!吉田弓美子は斉藤愛璃に続けるか

2012/03/09 19:20
長尺パターを使いこなす吉田弓美子。開幕戦からオデッセイのMetal-X Dart Longが良き相棒となっている

先週の斉藤愛璃の優勝シーン、プレーオフを制して優勝した斉藤を真っ先に抱いて祝福していた選手をご存じだろうか?「ものすごい目が合ったので、私だと思った」とその場面を振り返るのは、ツアー6年目の吉田弓美子。斉藤と同じ神奈川県立厚木北高校の2学年先輩だ。

後輩の初優勝を「うれしい反面、悔しい気持ちもあった」と吉田は素直に振り返る。昨年の「サイバーエージェントレディス」で初めて最終日最終組を経験しながらも、念願の初優勝にはまだ届いていない。「(開幕戦の)彼女のスコアを見て、今まではチャンスが来るまで我慢しようって考えていたけど、自分から掴んでいこうって変わりました」と、強く刺激を受けたという。

「(これまでは)よく言えば安全、悪く言えば何も考えていなかった」と自身のゴルフを評するが、この日は「攻め方も考えてマネジメントした」と、より積極的なゴルフが奏功し、3バーディ1ボギーの「70」。通算2アンダーの3位と上々の滑り出しだ。

明日、最終組で一緒に回るのは、奇しくも昨年の「サイバーエージェントレディス」で共に最終組を回った不動裕理。「あのときは、自分の糧になったらいいと思って回っていましたが、それよりもっと手に汗握る展開を味わってみたいです」。経験を積み、吉田の望みは一回り大きくなった。強い気持ちで今までの殻を破れるのか、「今日のように自分でチャンスを掴もうという気持ちでいきたいです」と、その言葉にも力を込めた。(高知県香南市/今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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