2010年 樋口久子IDC大塚家具レディス

大山、残り3試合の戦い「QTも考えている」

2010/10/28 17:51
シード権争いで窮地に立たされている大山志保。残り3試合での奮起に期待したいところだ

シーズンも終盤。週を追うごとに賞金女王争いへの注目が高まる中、並行して気にかかるのが来季のシード権争いだ。今年も、圏内となる賞金ランク50位(永久シード獲得者を除く)前後の動向が話題にのぼる時期になった。

例年、さまざまなドラマを生むシード権争い。今年その中心になりそうなのが、現時点で賞金ランク71位につける大山志保だろう。昨年は左肘を負傷し、僅か3試合の出場。公傷と認定され、今年はトーナメント特別保障制度が適用された。復帰戦から10試合の出場が確約されていたが、今年9月の「ゴルフ5レディス」からすでに7試合を消化。現時点でカットラインの51位まで700万円以上の差と、シード権喪失の危機に立たされている。

週初めから厳しい寒さに見舞われている、今週開催の「樋口久子IDC大塚家具レディス」。この日はプロアマ戦をプレーし、「今日くらいなら大丈夫だけど、昨日は少し痛かった」と、決して万全の状態ではない。「あと3試合、なるようにしかならないと思っています。諦めじゃないけど、開き直って1打1打を大切にプレーしたいですね」と、心境を口にする。

「QTも考えています。どうなるかは分からないけど、あまり先のことは考えずに精いっぱい頑張りたいです」。06年の賞金女王が、4年後にシード落ちの危機に陥るなど誰が想像しただろうか。まだまだツアーの中心を担って欲しい存在なだけに、ハッピーエンドの展開を願うばかりだ。(編集部:塚田達也)

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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