2010年 富士通レディース

女王争いは早くも佳境・・・続々と白旗宣言!?

2010/10/17 19:20
横峯さくらの2年連続賞金女王も、もはや風前の灯か

ここ2年は最終戦で賞金女王が決定する、緊迫のシーズンが続いていた女子ツアー。対して今年は、アン・ソンジュ(韓国)が賞金ランクトップを独走。6試合を残し、同2位の横峯さくらに約5,390万円とリードを大きく広げ、もはや賞金女王へのカウントダウンは始まっていると、誰もが思っているのではないだろうか。

先週の「SANKYOレディース」、そして今週の「富士通レディース」。シーズン終盤が迫る中での2週連続優勝により、心が折れてしまった選手も多かっただろう。馬場ゆかりは同ランク4位ながら、その差は約5,800万円。「2週間前までは(賞金女王への)意識はあったけど、先週、今週と開いてしまった。決定づけてしまった気はする」と、素直な心情を吐露する。

さらに同5位の有村智恵も「現時点では厳しい」と、現状を受け止めざるを得ない。「毎試合、優勝争いをして頑張るしかない」というのが、精一杯の言葉だろう。そして、2年連続賞金女王に向けてシーズンをスタートした横峯さくら。「(女王への意識は)全く無くて、今は目先の1勝です」。同ランク上位につける選手からも、口々に厳しい言葉が溢れ出る。

ツアー終盤は、もっともトーナメントが盛り上がり、もっともゴルフファンが楽しみを覚える時期。ツアーの灯は完全には消えていないと信じ、追う立場の選手たちがエキサイティングな展開に導いてくれることに期待したい。(編集部:塚田達也)

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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