馬場の前に立ちはだかる“アンの壁”
2010/10/16 17:42
アン・ソンジュが2位に7打差をつけ、独走状態となった「富士通レディース」2日目。それ以外の選手がどんなにスコアを伸ばそうと、その勢いの前では全てが霞んでしまう強さを見せている。この日6ストローク伸ばす猛チャージを見せた馬場ゆかりも、その1人だ。
「比較的イメージの良いコース。今年はグリーンも止まるし、よくバーディが獲れました」という会心のプレーで単独6位に浮上しても、上を仰ぎ見れば首位のアンとは10打差。「なんせ、アンちゃんが突っ走っているので」。もはや、苦笑するしかない。
単独3位で終えた先週の「SANKYOレディース」でも、優勝したのはアン。7月の「スタンレーレディス」でも最後まで優勝争いを演じたが、1打差でアンに優勝をさらわれた。上位に浮上した時に、いつも立ちはだかる厚い“アンの壁”。「好きなコースが似ているんじゃないですかねえ。でも、アンちゃんは色々なコースに対応できるから関係ないと思うけど・・・」。
もしも馬場が言う通り2人のコースへの相性が似ているとしたら。今シーズンのアンの勢いを鑑みれば、かなり不運な一致だろう。シーズン終盤に向けて、そして来シーズンに向けても、早くこの流れを断ち切りたいところだが・・・。(編集部:塚田達也)
■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール
1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。