飯島茜、新ドライバーは5球打っただけで即採用
「サントリーレディスオープン」3日目を終えて首位と1打差、単独2位につける飯島茜は、ここまで3日間ずっとドライバーを模索していた。過去2年近く使い続けていたドライバーのフェース部分にひびが入っていることを発見したのが先週のこと。「2週間前くらいから急に飛距離が落ちたので、壊れたのはもっと前だと思います」と苦笑いを見せる。
先週の最終日から同じヘッド(MP CRAFT 425)とシャフト(ROMBAX 6F09)の新ドライバーを使っていたが、どうもしっくりと来ず、飛距離も20ヤード程出なくなった。「同じスペックを入れているけど、使いこなしている方がしなりがあるので」。大会初日の木曜夜、急遽妹の遥さんが羽田から伊丹まで飛行機で別のドライバーを届けてくれたという。
「空港まで取りに行って、そこでご飯を食べて。(泊まる)用意はしてきてたけど、チケットもあるし帰るって」と、遥さんはそのままとんぼ返り。金曜日もこれまでと同スペックの別ドライバーを使ったが、いまいちフィーリングは良くなかったという。
迎えた土曜日、飯島の入る最終組は11時25分スタート。会場に来てみると、再び妹からの宅配便が届いており、中には5本のドライバーが入っていたという。スタート前の練習場で1本につき3球ずつ。最後にこれだと思うドライバーを5~6球、昨日までのものと打ち比べ、「どうせ飛んでないなら、こっちで行った方がいいか」と選んだものが大当たり。
「1番で馬場さんよりちょっと後ろくらいだったので、飛距離も戻ってきたかなと感じました。エースドライバーに似ている感じで、今日はヘッドが動いてしなってくれました」と、慣れ親しんだフィーリングが蘇り、嬉しそうな笑顔を見せた。
シャフトを変えただけと話していた飯島だが、念の為ヘッドを確認させて貰うと「MP CRAFT S1」に「Tour AD D1-5」が挿さっていた。「あれ、新しいですね?」と驚いた様子の飯島。「今日からヘッドも違いましたね。ははっ、こんなもんですよ~」と照れ臭そうに練習場に消えていった。(編集部:今岡涼太)
■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka