2010年 ヨネックスレディスゴルフトーナメント

初Vを目指す宮里美香、ヒントは世界一の選手から

2010/05/29 18:05
申を「お姉さんみたいな感じ?」と評する宮里美香。きっかけを掴み、逆転優勝を目指す!

「ヨネックスレディス」2日目を終えて、首位と4打差の単独2位につけるのは、日本ツアー今季3試合目の出場となる宮里美香。米ツアーを主戦場としている宮里は、先週の「サイベースマッチプレー選手権」で1回戦負けを喫したものの、「ショットの調子が良かった」と、手ごたえを掴んで日本に乗り込んできた。

ただ、心配していたのはパッティング。「考えることが多くて、気持ちが入り過ぎてパンチが入ってしまう。ショットが良いのに、パットが決まらないのはストレスが溜まるゴルフ」と、ここ最近のゴルフを評した。

そのもやもやにヒントをくれたのは、今週日本ツアーに参戦していた世界ランク1位の申智愛。米国でもよく一緒にご飯を食べに行くという2人は、今週練習ラウンドを共にした。その際、パッティングに不安を抱えていた宮里が、申に相談をすると、「パターを変えてみたら?」と勧められたという。素直にその言葉を聞いて、木曜日のプロアマ戦から、これまでのピンタイプに変えてL字マレットを使い始めた。「凄くフィーリングが良いです」と言う宮里は、この日も5つのバーディパットをカップに沈めた。

プロ初優勝へ向けて、明日は最終組で全美貞を追いかける。思い出されるのは、最終日を首位で迎えた昨年の「日本女子オープン」。極度の緊張から「78」と崩れ、悔しさに打ちひしがれた。「あそこまでは緊張しないと思います。追いかける方が楽だからね」と笑う宮里。2006年、2007年とアマチュアながら連続で5位タイに入った相性の良さを武器に、逆転でプロ初優勝を目指す。(編集部:今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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