2022年 日本女子オープン

コロナ禍で初の観客制限なし 日本女子オープンに2万7000人来場

2022/10/04 18:16
「全米女子アマ」を制した馬場咲希の組に帯同するギャラリー

◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 最終日(2日)◇紫CCすみれコース(千葉)◇6839yd(パー72)

勝みなみが連覇を遂げた「日本女子オープン」はコロナ禍以降の国内女子ゴルフの試合で初めて「制限なしで観客動員」を行い、4日間で2万7271人のギャラリーが来場した。

昨年大会は観客を各日5000人に制限していた。今年は「およそ2万8000人」の来場を予想。首都圏での開催の上、全日快晴と天候に恵まれ、初日4674人、2日目5266人、週末の3日目は7914人、最終日は9417人を集めた。

早い段階から前売り券の販売はしていたが、当日券の発売が発表されたのは開幕8日前。主催する日本ゴルフ協会(JGA)の山中博史専務理事は徹底した感染症対策を行いながら「一人でも来てほしい」という思いで準備を進めていたという。昼食時など混雑が見られた場所にスタッフを増員したり、机や椅子を増やしたりと現場の判断で対応することはあったが、大きな混乱は生じなかった。

コロナ禍前の風景が戻ってきた。以前と違うのはマスク姿であることぐらい

山中氏は「ゴルフに限らず、プロスポーツは見てもらってなんぼ。興行ですから。一番の主役はギャラリーだとも思う。やっぱり観客に見てもらうことで普段できないパフォーマンスができ、くじけそうなときに『頑張ろう』となる。そういう緊張感は違う。お客さんに喜んでもらうために選手たちが頑張って、選手たちが頑張るように僕たちが裏方でコースを整える」と強調する。

アンダーパーで終えたのは勝(3アンダー)と2位の申ジエ(2アンダー)だけで、メジャー設定がいかんなく牙をむいた大会となった。ボギーが出ればため息交じりの声も聞こえるが、好プレーには拍手喝采。勝は「プロの試合はやっぱりこうでなくちゃ」と振り返った。前から、後ろから、横から聞こえる“音”が試合を面白くさせるのだ。(編集部・石井操)

■ 石井操(いしいみさお) プロフィール

1994年東京都生まれで、三姉妹の末っ子。2018年に大学を卒業し、GDOに入社した。大学でゴルフを本格的に始め、人さまに迷惑をかけないレベル。ただ、ボールではなくティを打つなどセンスは皆無。お酒は好きだが、飲み始めると食が進まないという不器用さがある。

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