国内女子ツアー

若手女子ゴルファーの懐直撃 ガソリン価格高騰を憂慮

2021/11/10 15:55
荒天で中止となった新規大会(提供:DSPE)

ガソリン価格の高騰は、全国を転戦するゴルファーの懐も直撃しているようだ。

価格上昇はコロナ禍で需給バランスが崩れたことや気候変動などにより、原油価格が上がったことが理由。日本エネルギー経済研究所石油情報センターが今月4日に公表した資料によるとレギュラーガソリン価格の全国平均は1リットル当たり168.7円と9週連続で値上がり。2020年10月の価格は134円。実用車で満タンの50リットルを入れた場合、6700円だったガソリン代は8435円に値上がりした計算だ。

ツアーやツアー外競技は全国各地で開催される。契約スポンサーの多い一流選手は飛行機や新幹線を利用するだけの金銭的余裕もあるが、全体を見渡せば、移動費を節約したい“駆け出しプロ”が大多数を占めている。

キャディバッグやスーツケースなど荷物が多く、車移動を選ぶ選手は多い。2度賞金女王を獲得した鈴木愛でさえ7年前の初優勝時は中古で購入した「マーチ」で母と転戦しており1年で移動距離は約7万㎞(地球1.75周分)を突破したというエピソードが話題になった。

ガソリン代の高騰はいつまで続くのか(写真AC、クリエーター:photoBさん)

茨城県・サザンヤードカントリークラブで9日に開催され、荒天で中止になったツアー外競技「サトウ食品presents DSPE INVITATIONAL supported by GDO」にエントリーしていた選手たちも当然のように各自の拠点から車で会場入りしていた。

今年6月のプロテストに合格した奥山友梨(21)は拠点を置く兵庫県から車で茨城県へ。途中で一泊したが、往復で約1200kmある。11月のプロテストで合格した泉田琴菜(22)は拠点の千葉県から車でコースに移動。「基本は移動に車を使いますね。荷物も多いですし。(ガソリン代の高騰は)だいぶ、きついですよね」。北海道を拠点にする伊藤真利奈(22)は、今回は飛行機で関東に移動したが、その後レンタカーで会場入り。道内では車を利用し「どんどんどんどん、高くなっていますよね」と懸念する。

ツアーでの活躍を目指す女子ゴルファー30人ほどを支援する団体、DSPEのスタッフは「所属するほぼ全選手が試合や練習に向けて車で移動しているはず」と話した。今月下旬に開催されるファーストQTの会場は関西になる可能性がある。長距離移動をする稼ぎの少ない若手ゴルファーにとって、ガソリン代の高騰は他人事ではない。(編集部・林洋平)