国内女子ツアー

プロでも、プレータイムが遅れていたら走るんです!

2007/05/20 00:00
フェアウェイを疾走する全美貞(左)と横峯さくら。優勝争いの最中でも、進行が遅れていれば走ります!

「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」の最終日。優勝を争いに加わっている終盤の組はもちろんのこと、1つのスコアが獲得賞金を大きく左右する最終日は、全てのプレーヤーに重圧がかかる1打1打が続くもの。特にこの日は朝から強い風が吹き、状況判断にかなりの精神力を要したはず。当然、プレーの進行が遅くなることは想像に易い。

そんな影響が、終盤の組にモロに降りかかった。この日は、すでに前半の組から進行に遅れが生じていたようで、競技委員から“急げ”の指示が。「10番から、ホールアウトするまで走りっぱなしでしたよ!」と話すのは、最終組の1組前をラウンドしていた諸見里しのぶ。マスター室に聞いてみると、確かに予定されたプレータイムよりも20分ほどオーバー。通常2時間15分前後でラウンドするところを、2時間30分近くかかっていた。後半は、選手たちの協力(!?)の甲斐あって、最終的には8分オーバーにまでタイムが縮まっていた。

「(同伴競技者の)ダーディンなんて、以前スロープレーでペナルティをもらっていたから、一生懸命に走っていましたよ」と諸見里。今週、逆転勝利を飾った横峯さくらの組(最終組の2組前)までも、フェアウェイを疾走する姿が見受けられた。

一般アマチュアのコンペでも、日本で最高峰のトーナメントでも、スロープレーは厳禁だ。思い当たる節のあるゴルファーは、すぐにも改めよう。そのしわ寄せは、後ろを回る第三者が被るのだから。

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。