国内女子ツアー

2年連続で川奈を攻略したアマチュア

2008/04/26 19:14
藤本麻子が難コースの川奈で2年連続の予選突破!「自信になります」と笑顔

2007年の「フジサンケイレディスクラシック」には8人のアマチュアが出場し、予選を通過したのは僅かに1人。今年は6人のアマチュアが挑み、2人が決勝ラウンドへ進んだ。その両年で、数少ない予選通過者に名前を連ねたのが、岡山県出身の期待のアマチュア藤本麻子だ。

プロも音を上げる難コース、川奈ゴルフコース。将来を有望視されているアマチュアたちが続々と予選落ちを喫するなか、ハワイ在住で2007年「全米女子ジュニア」準優勝のアマ、金子絢香も何とか予選突破を果たした。「アップダウンと風ですね。アメリカではハッキリした風が多いけど、(川奈は)ジャッジが難しい。キャディの力がないと無理です」と渋い表情。

一方、2007年「日本女子アマ」ベスト4の森桜子、2007年の女子ツアーで3度のローアマチュアを獲得した横山恭子は、共に2年連続で予選落ち。森は「パターの芯を外すと、ボールが右へ左へ曲がるし、止まってしまう」と高麗グリーンに苦しんだ。横山は「鹿児島で高麗グリーンには慣れていますが、コースのアップダウンが激しくて体力的にきつかったです」と、それぞれが別々な理由で苦手意識を抱いている。

対して藤本は、「グリーンの芝も、風も難しいですよ。その中で、風の計算をしっかりして、ボギーを打たないように心がけています」と攻略ポイントを挙げる。もともと「少々の風なら気になりません」と、風に対するアレルギーも少ない。さらに激しいアップダウンも「挑戦する気持ちでプレーできます。楽しめますし、面白いんです」と、プレーヤーの行く手を阻むはずの障壁を、藤本は逆にモチベーションを上げる材料にしている。川奈での2年連続予選突破は、藤本が優れたトータルバランスを備えている何よりの証拠だろう。(編集部:塚田達也)

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。