国内女子ツアー

意外にも(!?) ユニークな副賞に集まる熱視線

2008/08/21 19:17
副賞として贈呈されるミニ油圧ショベル。ゴルフ界では活躍の場が多いようだ

ゴルフトーナメントの18番グリーンでよく見かける、煌びやかな副賞の高級車。今週開催される「CAT Ladies」(「新キャタピラー三菱レディース」から名称変更)の18番グリーン脇には、一風場違いにも思えるような車両が置かれている。

それは、工事現場でよく見かけるミニ油圧ショベルカー。建設機械メーカーのキャタピラージャパン(株)が主催する大会とあり、副賞もおのずと同社が設計・製造する建設機械となっているわけだ。このユニークな副賞は、今や大会名物の1つ。価格は高級国産車並みという。

さて、気になるのは贈呈された選手の使い道だ。過去の優勝者を少し遡ってみよう。まずは2004年の木村敏美。ペットショップを営み、ショベルカーをレンタルして自宅の庭を造成していた木村にとって、この副賞はまさに天からの授かり物。念願叶ったとばかりに、表彰式での嬉々とした表情が印象的だった。翌2005年の勝者、宮里藍は、子供のころから通っていたゴルフ練習場に贈呈。2006年の勝者である西塚美希世も所属のコースに贈り、「今もバリバリ活躍していますよ」と話す。

2007年は横峯さくらが勝利を収め、父・良郎氏が主催する練習場に寄贈。一般的には使い道に困りそうな副賞だが、ゴルフという括りから見れば活躍の場は多いようだ。狙っているゴルファーは、意外に多いのかも!?(編集部:塚田達也)

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。