国内女子ツアー

金田久美子、悪夢からの再起

2008/09/06 18:54
プロテストの悪夢から心機一転!猛チャージを演じた金田久美子

今年のプロテスト(7月29~31日)でトップ合格の大本命と目されていながら、まさかの落選を喫した金田久美子。この“事件”後、初めて今週の「ゴルフ5レディス」の場に姿を表した。自らも「トップ合格を狙います」と公言していただけに、ショックの大きさは計り知れないものがあっただろう。

その金田、初日こそ69位タイと大きく出遅れたものの、2日目は怒涛の6連続バーディを含む7バーディ、ノーボギー。通算5アンダーとし、予選落ち圏内から一気に7位タイに急浮上した。晴れやかな表情で会見の場に現れた金田。しかし、途中からプロテストの話題になると、少しだけ表情を曇らせた。

「プロテストは、自分にプレッシャーをかけすぎていました。周りのプレッシャーもあったし、いろいろなことを考えすぎていました」と、苦い記憶を振り返る。「いつもは、ラウンド中もゴルフのことは考えないんです。今夜は何を食べようとか、髪の色のこととか…。今年に入ってからは、ラウンド中にゴルフのことを考え過ぎていました」。プロテストという言葉が気負いとなり、「自分らしくない」自分を作り上げてしまった。

プロテストを終えて5日後、気分転換にと、友人ら4人と沖縄旅行へ。「すごく励まされた」という金田は、「帰ってきてから頑張ろう、という気持ちになった」という。その効果か、8月20日から開催されたファーストQTを2位通過。そして今週の活躍と、気分的にも吹っ切れたように見える。元気いっぱいの“キンクミ”が帰ってきた。(編集部:塚田達也)

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。