シャイな26歳は語らぬが…賞金トップ今平周吾の向上心と知識欲
◇国内男子◇ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2日目(19日)◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉)◇7119yd(パー71)
賞金ランキング1位の今平周吾が「65」でプレーし、29位から通算7アンダーの5位に浮上した。この日最多の9バーディを奪い、昨年6月の「関西オープン」以来となるツアー通算2勝へ好位置で週末を迎える。首位と2打差に迫り「優勝はしたい」とする一方、「自分が納得できるゴルフをしたいっす。きょうは70点くらい」と自己採点した。
シャイで無口に見られる26歳は、向上心と知識欲を人一倍持つ。大物の背中から吸収しようと必死だ。コンビを組む柏木一了(かずのり)キャディの提案で、開幕前日(17日)の練習ラウンドについて尾崎将司と同じティオフ時刻に自らの名前を書き込んだ。それを知った尾崎は「若いのとは回れないよ」と予定時刻より早くティオフ。今平は追いかけて、最後の数ホールを一緒に回った。大先輩にアプローチを見せると「LPGA(女子選手)か!」と突っ込まれた。
今平は「数ホールだったから、ちょこちょこしか聞けなかった。ショットは見てもらえなかった」としたが、柏木キャディは「今週アプローチを低く、低く、打つように練習しているよ。これはジャンボさんに習ったこと。まだ試合では使えていないけど、早くも自分のモノにしようと頑張っているよ」と目を細めた。
柏木キャディは「若い選手と楽しく回るより、ベテランから学ばないと」という考えで、今平は前週「日本オープン」の練習ラウンドでは、8日(月)に通算20勝の谷口徹、10日(水)に通算18勝の藤田寛之と回ったという。
探究心は技術だけではなく、身体面にも及ぶ。腰痛に苦しんだ時期があり、今季は渡辺研太トレーナーと年間契約を結んだ。トレーニング法や筋肉、体の作りに関し多くの質問をぶつける。渡辺トレーナーは「かなり専門的なことを聞いてきて、勉強熱心で驚く。ダルビッシュ有投手ら他のスポーツのトップ選手と通じる部分もあると思う。見据えている場所は、すごく高いように感じる」と述べた。(千葉市緑区/林洋平)