2位タイに後退の小田孔明、ホールインワンで命拾い!?
「東建ホームメイトカップ」の2日目は予報通り風が出て気温が低下したが、選手たちの予想を上回る寒さに、午前スタートの選手たちの多くは快晴にもかかわらずレインウェアを着込んでラウンドしていた。
スコアを伸ばすのは至難の業という雰囲気の中、5アンダー首位タイでスタートした小田孔明は、3番パー3でホールインワンを達成し通算7アンダーまでスコアを伸ばした。「210ヤードのアゲンストで、5番アイアンですが少し右に出て。フロントエッジから1メートルぐらいに落ちて、ラインに乗ったので様子をみていたら入りました」。小田自身試合では初のホールインワンだった。
8番まではボギーをたたかず耐えていた小田だが、9番で1メートルのパーパットを外してボギーをたたくと10番、11番と3連続ボギーをたたいてしまった。その後も14番、16番をボギーとし、17番パー5でこの日唯一のバーディを奪い、通算3アンダーの2位タイに踏みとどまった。
「今日はホールインワン、それだけでしょ」と疲れ切った表情の小田。「この風は無理だよ。前半は我慢できていたけどね。ホールインワンは嬉しかったけど、その喜びも後半はどっかに行っちゃった」と話す。
「でも、いま考えると、ホールインワンが出て本当に良かった。ボギーが先行していたら、もっとスコアを落としていたと思う。昨日のイーグルも入っていなかったらボギーとかになっていたかもしれないし、それを考えたら予選落ちしていたかもしれないからね」。この日は序盤に2つの貯金ができたことで、中盤まで耐えることもできたし、2位にとどまることもできたと冷静に振り返る。
2009年、10年の連覇と大会との相性が良い小田は「ここで優勝して、早く日本シリーズの出場を決めたいですね」と早くもシーズン最終戦の出場を視野に入れている。前日の大会初日は7番で2打目がピンを直撃してのイーグル、そしてこの日がホールインワンと、今週の小田は東建多度CCの女神に支えられているのかもしれない。(三重県桑名市/本橋英治)