2011年 ANAオープンゴルフトーナメント

ドローから再びフェードへ。片山、スタイル回帰を英断

2011/09/17 16:56
「スイングもトレーニングも変えた」という片山。球筋を変え、すぐに優勝戦線に顔を出した

09年のマスターズで4位に入って以降、モチベーションコントロールに苦しんだ片山晋呉。09年、10年と2年続けて勝利に見放され、今年の開幕戦で2位に入ったものの、「ANAオープン」直前に出場した2試合は予選落ちと、いまだに苦戦は続いている。

しかし、今週は第3ラウンドを終えて首位と2打差の4位タイ。「昨日、一昨日からすごく良いです。ティショットがフェアウェイに行っているから楽ですね」と、復調の兆しだ。

今週から「球筋、目標の取り方を昔に戻した」という片山。05年~06年の頃から海外メジャーを見据えてドローボールを打ち始め、「出球はいいし、ゴルフをしていて気持ちがいい」と手応えは感じていたが、その方向性を今週に入って止めることを決断したという。

「もう無理だなと。球を最後までコントロールできない。落ち際までコントロールできないんですよ」と、これまでのスタイルに終止符を打ち、フェード目に戻してすぐこの結果につなげた。

「ドジョウのように、泥に潜っていましたからね」と片山は苦笑い。「でも、今週はいい感じです」。

明日の最終日は最終組の一組前から逆転を目指してスタートする。「(最終組の)1個前でしょ。ちょうどいいね。後ろで回っている人は一番嫌でしょうからね」。注目を集めるアマチュアのトーナメントリーダーの前で、かつての賞金王が復活のプレーを期する。(北海道北広島市/今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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