今季5試合目 池田勇太が海外転戦に求めるもの
◇欧州&アジアン◇メイバンク選手権 事前(19日)◇サウジャナG&CC(マレーシア)◇7135yd(パー72)
前年大会で首位争いを演じた池田勇太が、2年連続で欧亜共催のマレーシア大会に出場する。1年前は最終的に39位に終わったが、「自分の中では好きなコース」という舞台に世界ランキングトップ150の資格で乗り込んだ。
今年は1月の米ツアー「ソニーオープンinハワイ」からはじまり、日亜共催のシンガポール、欧州ツアーのオーストラリア2連戦に続いて5試合目の出場。優勝争いには絡めていないが、「調子は悪くないと思っている」とゴルフの内容に不満はない。
今週の懸念点を挙げるとすれば、芝を張り替えて1年あまりというリニューアルされたグリーンの状態だ。昨年は荒れたグリーンに手を焼く選手が多かったが、今年は張り替えた芝が完全に根付いていないようで、再びスコアメークの鍵を握りそう。「去年よりはマシだけど、まだ1年も経ってないですからね。グリーンの形も全部違うし、まあパッティングだけじゃないですかね」とポイントを口にした。
年始から積極的に続ける海外ツアー転戦については、世界ランキングや海外進出をとくに意識したものではないという。「(優勝の)チャンスがあれば戦うことは大切なこと。この試合だから重要、というものは僕の中にない。どんな試合だって、1試合1試合が重要であることに変わりはないから」と、ただ貪欲にタイトルだけを目指している。
世界ランクなどの数字はあくまで後から付いてくるもの。「それよりも、この試合に出ることを決めた時点で、自分のいま持っている最高のポテンシャルを出して戦うこと。出るからには優勝を目指します」。強い日差しが照らし続ける炎天下で、33歳はアツく語った。(マレーシア・シャーアラム/塚田達也)