2018年 ターキッシュエアラインズオープン

グリーンメモは封印 谷原秀人はパット復調で17位浮上

2018/11/03 08:17
谷原秀人は2日目に急浮上を遂げた

◇欧州男子◇ターキッシュエアラインズオープン 2日目(2日)◇レグナムカーヤゴルフ (トルコ)◇7159yd(パー71)

ターキッシュエアラインズと契約するホストプロが初日の出遅れを取り戻した。谷原秀人は51位タイから7バーディ、ノーボギーの「64」をたたき出し、通算6アンダーの17位タイに浮上した。不振だったパッティングのライン読みに“荒療治”を施して復調。単独首位のジャスティン・ローズ(イングランド)とは6打差で週末に入る。

打てども、打てども入らないパットを嘆いた前日の夕方。谷原は「“遊び感覚”でやった方がいいかもしれない」と苦笑いしていた。その言葉は冗談半分ではない。挽回が求められた2日目。いつもポケットにしまっている、グリーンの傾斜が細かく記されているメモをこの日は一度も見なかった。

開始2ホール目の12番(パー5)でバーディを先行させた後、13番で7mを沈めて2連続。「最初にバーディが来たのが良かった。(13番は)ああいうのが入ったら気持ちがいい」。15番(パー5)からも2連続バーディとすると、後半2番(パー3)では10mをジャストタッチで沈めた。ショットは相変わらず安定し、第1打でフェアウェイを外したのは2ホールだけ。グリーン上で本来のプレーを披露しているうちに、勝手に順位は上がった。

「ショットの状態はずっと同じ。このくらい(パットは)入れば、スコアは出る。そこだけですよね」。前週末にトルコに入って練習を重ね、グリーンで悩んだ初日を経て、頭に浮かんだことがあった。「グリーンメモを一回も見ていない(開幕前日の)プロアマの方がよく入っていた」。時に助けになる傾斜表示も、万能とは限らない。「オレの目の方が合っている」と自分の感覚を信じ、27パットにまとめた(16ホールでパーオンに成功)。

予選落ちのないポストシーズンの4日間大会だが、3位に入った9月のオランダでの「KLMオープン」以来の上位進出がかかる。「メモを見なかったのは久しぶり。あしたも見ないと思う」。週末も感性を研ぎ澄ます。(トルコ・アンタルヤ/桂川洋一)

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