2018年 ヨーロピアンオープン

一流アスリートをおもてなし 谷原秀人ドイツでのプロアマ

2018/07/26 08:04
谷原秀人はアスリートチームでプロアマ。テニスのノバチェク(左)、ホッケーのフュルスト(中)、ハンドボールのヘンス(右)と回った

◇欧州男子◇ポルシェヨーロピアンオープン 事前情報(25日)◇グリーンイーグルスGC(ドイツ)◇7583yd(パー72)

「全英オープン」も例年に比べれば暖かい日が続いた。ただし、大陸に移るとその体感温度は一気に上昇。「ポルシェヨーロピアンオープン」が行われるドイツ北部ハンブルク郊外は連日、日中30℃半ばの晴天続き。開幕前日にプロアマ戦に出場した谷原秀人は夕方になっても続く暑さに顔をしかめながら、特別ゲストとのプレーをエンジョイし最終調整を終えた。

午後1時のスタートティ。谷原はあいさつを交わしたひとり目の、ガタイの良さに驚いた。身長190㎝の彼はチェコの元テニス選手、カレル・ノバチェク。さらに少し遅れて到着した残りの2人のゲストにもびっくり。同じく190㎝のモリッツ・フュルストは五輪で金メダルを2度獲得したホッケー選手。203cmのパスカル・ヘンスはハンドボールのアテネ五輪銀メダリストと、どちらも元ドイツ代表選手だった。

複数の地元メディアが見守る中でプレーは始まり、「なぜオレと一緒なのか…」と谷原も苦笑い。ドイツではキャディがつかないセルフプレーが一般的で、大会もアマチュア用にキャディは用意しない。それぞれがバッグを手押しカートに積んで、歩いてラウンドする。アスリートチームは和やかさの中にも真剣みであふれ、谷原は何度も「ピンまであとどのくらいかな?」と聞かれ、レーザーで残り距離を測るなど大忙しだった。

中盤のホールでバーディを獲った後、大男たちは次々とハイタッチを交わし「ビールはないのか!」と大喜び。すると約1時間後、大会の計らいにより「ドイツのスタイルだ」と、カートで瓶ビールが運ばれてきた。一気に飲み干すゲストを横目に、仕事中の谷原はぐっとガマンし、午後6時前にホールアウトした。

大汗をかきながらの18ホール。〝重労働“にも「暑かったけど、楽しくて良かった」と笑顔。「でもこれは、あしたに残るパターンだ…」と、翌朝午前8時のティオフを見据えていた。(ドイツ・ヴィンゼン/桂川洋一)

身長203㎝のハンドボール選手の長尺パターでおどける谷原秀人。長すぎるで…

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