谷原秀人は「全英」前哨戦58位 カーヌスティは「一番難しいんじゃ…」
◇欧州男子◇アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン 最終日(15日)◇ガレインGC(スコットランド)◇7133yd(パー70)
谷原秀人は19日(木)開幕のメジャー第3戦「全英オープン」の前哨戦を58位タイで終えた。5アンダーの47位タイで迎えた最終ラウンドは1バーディ、2ボギー「71」で通算4アンダーに後退。次週は2007年大会以来、11年ぶりにスコットランドのカーヌスティでプレーする。
3日目に続いて、朝から強い風が吹いたこの日も、谷原はボギーを先行させた。打ち下ろしの6番、アイアンでグリーンを狙ったポットバンカーからの2打目は、「越えるかなと思ったけれど、トップしてしまった」と目の前のあごに当てて脱出に失敗。2.5mをしぶとく決めてダブルボギーは回避したが、その後はバーディパットを決めきれなかった。
7番、9番でチャンスを逃すと思わずがっくり。「入りそうで入らないね。タッチは合っていたと思うし、ラインも読めていたけれど、なかなかカップに落ちてくれない。最初に1コ、2コ入ってくれればまた違った」。13番で2つ目のボギー。16番(パー5)で2mを沈めて奪ったのが唯一のバーディだった。
全英を控えたリンクスでの戦い。4日間を戦い抜き、「風の強さが毎回違う。どのくらいかを把握しづらいが、その辺を見極めていかないといけない。(次週に)活かせたらいい」と、厳しい気象条件を体感できたことが収穫だ。
今年出場する10人の日本勢のうち、谷原は前回カーヌスティで行われた2007年大会に出場した唯一の選手(予選落ち)でもある。「記憶はあまりない。11年前…そりゃ、覚えてないよね。18番ホールくらいしか覚えてない。ティショットが打ちにくかった」と思い出をたどったが、数ある全英会場のうちでも当地は「一番難しいんじゃないですか」という印象が強く残っている。
「風、天気次第ではあるけれど、コースが難しい。良いスコアが出ている記憶がない」。いっそう気を引き締めて、陸路で早々に戦いへの場と向かった。(スコットランド・ガレイン/桂川洋一)