2018年 メイバンク選手権

欧州ツアーを戦う谷原秀人 中東からマレーシア入り

2018/01/30 18:51
谷原秀人は中東での連戦を経てマレーシアへ

◇欧州&アジアン◇メイバンク選手権 事前情報(30日)◇サウジャナG&CC(マレーシア)◇7186yd(パー72)

日本勢5人が出場する欧州とアジアンツアーの共催試合で、谷原秀人はただひとり中東からマレーシアに飛んできた。今季は欧州ツアーのメンバーとしてプレー。前週までアラブ首長国連邦(UAE)での2連戦に出場して東南アジアに帰ってきた。

2週前の「アブダビHSBCゴルフ選手権」は初日に首位発進を切りながら、その後順位を落として68位。前週の「オメガドバイデザートクラシック」は予選落ちを喫したが、谷原は「調子は悪くない。なんだか噛み合わない試合が続いている」と状態を説明した。

「意外とパー5でバーディを取れていなくて。アプローチだったり、大事なパターが決まらなかったりすることが多い。もうちょっとポンポンとうまく取れれば…」。昨年から取り組んできたショット向上への取り組みに少しずつ手ごたえを感じているところ。「前はここまで行かなかったな…と思うときがある」と、わずかでも飛距離アップを実感できる昨今だ。

欧州ツアーの一員として他選手に仲間意識も芽生えている。ジェイソン・デイ(オーストラリア)が優勝した前週の米ツアー「ファーマーズインシュランスオープン」では、アレックス・ノレン(スウェーデン)が月曜日まで持ち越された死闘プレーオフを戦った。「ノレン、惜しかったなあ。勝ってほしかった。(3週前の)『ユーラシアカップ』で対戦したとき、ショットが全部ピンをさしていたんだよ。仕上がっていたから、今年キテるなあと思ったんだ」。各国を巡るツアーは移動も大変。それでも「タフだけど、一年通じてゴルフをやれるのは、これ以上ない幸せなのかなと思う」というのが戦い続ける理由だ。

今週のサウジャナG&CCはグリーンが望ましい状態ではなく、ボールの転がりが不安定。「エースパターのイメージを悪くしたくない」と、前年末に手に入れたまま、使えずにいた代替パター(スコッティキャメロン タイムレス ニューポート2 プロトタイプ)を握りそう。「今週は“青木(功)さん式”だ。狙ったところをめがけて打つ!」。灼熱のプロアマ戦後も、居残り練習は続いた。(マレーシア・シャーアラム/桂川洋一)

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