16年ぶりに帰ってきたコース 宮里優作は予選で豪華ペアリング
◇欧州&アジアン◇メイバンク選手権 事前情報(30日)◇サウジャナG&CC(マレーシア)◇7186yd(パー72)
宮里優作は年明けハワイからの5連戦の4戦目をマレーシアで迎える。前週の日本とアジアンツアーの共同主管競技「レオパレス21ミャンマーオープン」では、単独首位で迎えた最終日の後半に崩れてV逸。悔しさを抱えて欧亜共催のビッグトーナメントに臨む。
ミャンマーでのサンデーバックナイン。宮里は後続に1打差をつけて入った11番(パー5)でティショットを左に曲げ、OBとしてダブルボギーを喫した。痛恨の一打をこう振り返る。「1Wか3Wか迷って。ヨーロッパやアメリカに行くのなら1Wだと思ったんです。やっぱり攻めていかないと(欧米で)勝てない」。
リードした状況でも、リスクをおかして長いクラブを握ったのは、来月以降の米ツアー、そして4月の「マスターズ」を含めたメジャーでの活躍を見据えてのもの。「結果は大事だけど、攻められなくて勝ったら後悔したかもしれない」。むしろ悔しかったのは、その後にズルズルと後退した終盤。「耐えられたはずなのに。耐えないといけなかった」と猛省した。
連戦は体力を奪うが、雪辱する機会もすぐやってくる。招待選手として出場する今週は、予選ラウンドで世界ランキング12位のヘンリック・ステンソン(スウェーデン)、宮里と同じく年末に「マスターズ」行きを決めたキラデク・アフィバーンラト(タイ)と同組になった。賞金総額300万ドル(約3億2610円)の大会で、各ツアーを代表する選手のひとりとしてティオフする。
サウジャナG&CCは「2回目。16年前に来たんだ」。東北福祉大4年時の2002年、当地での「世界アマチュアチーム選手権」に出場した。日本の女子代表だった妹の宮里藍と一緒に。「あの頃は、すごくトリッキーなコースだな…と思ったけれど、“相変わらず”だった。でも今週はボールが転がらないから、ショットでラインを出して点で攻めたい」と力を込めた。(マレーシア・シャーアラム/桂川洋一)