2017年 UBS香港オープン

263戦目での初勝利 香港GCが生んだ勝者・オームスビー

2017/11/27 08:15
逆転で欧州ツアー初優勝を飾ったウェイド・オームスビー(Arep Kulal/Getty Images)

◇欧州男子◇UBS香港オープン 最終日(26日)◇香港GC(香港)◇6703yd(パー70)

410ydとパー4のホールとしては決して長くはない香港GCの18番だが、最終日には優勝したウェイド・オームスビー(オーストラリア)をはじめ、2位タイまでに入った5人のうち、3人がボギーをたたいた。

最終日の平均ストロークは「4.26」で、難度は3位。ティグラウンドに立つと、フェアウェイはグリーン手前の池に向かって段々に下っていき、そこからグリーンは再び打ち上げとなる。距離だけではない難しさが、歴史あるフィニッシングホールの随所に散りばめられている。

昨年に続き、アジアンツアーメンバーが今大会を制したが、オームスビーはその理由を「我々に向いているコースだから」という。

「こういう種類の芝はヨーロッパでは多くないし、芝土も違う。(地面が)硬くて跳ねるし、スピードも速い。(高い木々にセパレートされたドッグレッグが多くショットを)真っ直ぐ打たないといけない。このコースは、選手たちを横並びにするんだ。みんな同じようなゲームを求められる。(刻んで)同じ場所から打つことになるし、パワーを求められるコースじゃない。それが理由だと思う」と、説明した。

オームスビーにとって、欧州ツアー263戦目でつかんだ初勝利。「こんなに長く掛かるとは思わなかったけど、やっぱり初めてのことはいつも特別だね」と、昨シーズンの欧州ツアーで平均飛距離195位(275.1yd)だった男は、うれしそうに微笑んだ。(中国・香港/今岡涼太)

2017年 UBS香港オープン