砂漠のコースはビーチサンダルで観戦!?/ドバイ・ワールドチャンピオンシップインサイドレポート2日目
世界ランク1位のルーク・ドナルド(イングランド)の史上初、米ツアーと欧州ツアーのダブル賞金王がかかる2011年の欧州男子ツアー最終戦「ドバイ・ワールドチャンピオンシップ」。2日目は、白熱した戦いが繰り広げられている一方で、のんびりとゴルフ観戦を楽しんでいるギャラリーでにぎわう、アラブ首長国連邦(UAE)ジュメイラ・ゴルフエステーツの会場の様子をレポートしよう。
充実のメディアセンター
欧州ツアー最終戦とあって、ビックリする程素晴らしい環境が整えられている。まずはロケーション。18番ホールのグリーン右サイドに位置し、バルコニーにはウッドテーブル、チェア、ソファーが配置されており、メディアセンターにいながらも最終ホールを間近に観戦することができる。次にホスピタリティー。常に明るく、清潔に保たれており、コーヒーなどの飲み物を笑顔でサーブしてくれるなど、取材の疲れが癒される憩いの空間にもなっている。最後に一流ホテル並みの食事。朝は様々な種類のパンが並び、ランチにはアジア風サラダから肉、魚のメイン料理、そしてスイーツまでがズラリと用意され、どれを食べても本当においしくて、食べ過ぎないようにするのに苦労するほどだ。
野外巨大シアターでのんびり観戦
ゴルフをする人も、そうでない人も、家族連れも、カップルも、様々なギャラリーが楽しめるような施設が充実していることに驚かされる。1番ホールの横にあるギャラリープラザには巨大なスクリーンを見ながらリラックスできるよう、たくさんのソファーが置かれている。また、すべてのショートホールの脇には「ピクニックコーナー」が設置されており、ホットドッグ、ピザ、アイスクリームやドリンクなどの軽食と憩いの場所が提供されており、一瞬ゴルフ場ではなく公園にいるような錯覚におちいる。
砂漠コースはビーチサンダルがマストアイテム
18ホールを歩いてびっくりしたのが、コース内にほとんど舗装された道が無いことだ。砂漠の上に作ったコースだけに、フェアウェイのすぐ横は砂の上に木屑をのっけただけの即席「道」である。ギャラリーはその「道」をもくもくと歩くのだが、ビーチを歩くと足をとられてなかなか前に進まないように、一生懸命進もうとすればするほど足がしずんでいく。ギャラリープラザでビーチサンダルが大量に売っていた理由がよくわかった。そう思ってまわりをみまわすと、なるほど、短パンにビーチサンダルというスタイルで観戦している人が多いのに納得。これがドバイスタイルなのだ。(アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ/向井康子)