賞金王を争うL.ドナルドとR.マキロイが直接対決!/ドバイ・ワールドチャンピオンシップインサイドレポート初日
アラブ首長国連邦(UAE)のジュメイラ・ゴルフエステーツで開催されている2011年の欧州男子ツアー最終戦「ドバイ・ワールドチャンピオンシップ」初日は、世界ランク1位のルーク・ドナルド(イングランド)と2位のロリー・マキロイ(北アイルランド)のマッチプレーさながらの組み合わせが大きな注目を集めた。
本大会でドナルドが10位以下に終わり、マキロイが優勝した場合、マキロイの逆転賞金王となることもあり、緊迫した空気で試合はスタートした。マキロイは1番ホールをバーディで発進したが、次の2番で2打目のショットを大きく右に曲げ、結局ロストボールとし、ダブルボギー。3番と5番をバーディとしてすぐに取り返すも、8番でボギーとするなど、前半をパープレーで折り返し我慢のゴルフが続いた。一方、ドナルドは出だしの1番はパーパットをはずしてボギーとするも、2番、3番、5番、8番と、マキロイよりも15ヤードから20ヤード近くティショットの飛距離の差をつけられているにも関わらず、キレのあるアイアンショットでバーディを奪い、前半を3アンダーで折り返した。
後半になると態勢が一転し、ドナルドは14番でドライバーショットを左に曲げ、ボギーにすると、次の15番、16番でもティショットをフェアウェイキープできず3連続ボギー。後半は3オーバーとして、首位と8打差の26位タイで初日を終えた。一方マキロイは13番からの6ホールで5バーディを奪い、首位と2打差6アンダー3位で初日を終え、逆転賞金王への望みをつなげた。
試合後のインタビューで後半にスコアを崩したドナルドに「マキロイとの直接対決を意識しすぎたのでは」という質問をすると「確かにマキロイは素晴らしいパットを決めたし、良いプレーをしたけど、人のプレーにかまっている余裕はないんだ。自分のプレーに集中するのみ」と、米国&欧州の同一年度ダブル賞金王にむけて意欲をあらわにした。(アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ/向井康子)