1Wの46インチ規制提案 デシャンボーは動じず「ルールに従う」
◇欧州男子◇サウジインターナショナル powered by ソフトバンクインベストメントアドバイザーズ 事前(3日)◇ロイヤル グリーンズG&CC (サウジアラビア)◇7010yd(パー70)
R&Aと全米ゴルフ協会(USGA)が2日に提案した飛距離制限のための用具規制に、ブライソン・デシャンボーは理解を示した。昨年、肉体改造によってツアー屈指の飛ばし屋に変貌。さらなるロングドライブを求めて48インチの1W投入を示唆していた。
両団体は提案に、プロやエリートアマチュアの競技において、パター以外のクラブの長さを最大46インチとするローカルルールを盛り込んだ。デシャンボーは昨年11月の「マスターズ」直前に現行のルール限界の48インチで練習していた経緯がある。自身が議論の対象となったような流れに「おかしなことだね。僕が物議をかもす可能性を持っていたことを喜んでいるように思われているかもしれないけれど、実はそうじゃない」とクールに反応した。
今回の提案に反論はないというのが27歳の姿勢。「人間的な要素が(ルールで)変わらない限り、与えられた条件でプレーする。彼らが合法と定めること、ゴルフルールに基づいてベストな方法を見つけようと思う」
実際のところ、長尺の1Wは試合での使用を見送り、現在は45.5インチに戻している。「(調整が)うまくいっているところで、使えなくなったらガッカリしていたと思う。でも当時は(長尺シャフトに)フィットするヘッドがなかった。惜しいところまで行ったんだけど。ただ、次に向けてやるべきことの決断は簡単になった」と、両団体の提案が“未練”を断ち切ることにもなりそうだ。
「彼らは人間的な要素を取り除かずして、ゲームの完全性を保ち、フェアにしようとしている。僕はそれがこの議論でもっとも大事な要素だと思う」というデシャンボーだが、規制が道具の範囲を超えて、ゴルファーの身体能力や運動機能に及ぶものになれば問題だと主張した。「ある特定の握り方や、スイングをしてはいけないといったところになれば、やりすぎだと言うだろう」と付け加えた。