不適切発言のトーマスが猛省 ラルフローレンの契約解除に理解
◇欧州男子◇アブダビHSBCゴルフ選手権 事前情報◇アブダビGC(UAE)◇7583yd(パー72)
2週前の米ツアー「セントリートーナメント・オブ・チャンピオンズ」で不適切な発言をしたジャスティン・トーマスが20日、自身との契約を解除したラルフローレン社に理解を示し、反省の弁を述べた。今週の欧州ツアー開幕戦前日の記者会見で語った。
トーマスは「セントリートーナメント」3日目の4番でボギーをたたいた直後、同性愛嫌悪を示すフレーズを口にした。ラウンド後に謝罪したが、ウェアを提供していたラルフローレンは数日後に「発言は、すべての人の尊厳を重んじる私たちの価値観と矛盾するものであり、落胆しています」とブランドアンバサダーの契約を打ち切った。
同社の決定直後は「がっかりした」と語っていたトーマスだが、「間違った言葉だった。(当時は)動揺していた」と、こちらの発言も撤回。「彼らはすべきことをした。僕自身が彼らを危うい状況に追い込んでしまった。巨大なグローバルブランドでもある会社の決定を尊重する。たくさんの人と素晴らしい関係を築いてきたからこそ、彼らの決定に納得し、前に進みたい」と判断を受け入れた。
タイトリスト、シティバンクなど残ったスポンサーにもすでに謝罪し、「彼らは僕らしい言動ではなかったと分かってくれた。自分を教育して、彼らが望むような、より真っ当な人間になるための機会であるとも理解してくれた」と引き続きのサポートに感謝。「面目ない、恥ずべき言葉だった。普段の僕が使う言葉ではないが、出てしまった。どうしてそう言ってしまったか、はっきりさせていきたい」と段階を踏んで汚名返上に取り組むつもりだ。
親交のあるロリー・マキロイ(北アイルランド)は「彼は失敗をして、自分で責任を取った。それによって、また真っ当になる。多くの人を不快にさせる発言だったが、学んで前進するはずだ」とフォローした。
トーマスはアブダビGCで18日(月)にはラルフローレンブランドのロゴが入ったシャツを着用したが、火曜からは無地のウェアを着ている。