米国男子ツアー

ああ勘違い ルール誤解に泣いたイングランド人選手

2017/03/25 10:22

ゴルフは時として残酷なゲームとなる。「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」の行われたこの金曜日は、特にティレル・ハットンにとって残酷なものとなった。

グループ10を2勝1敗とし、ラファ・カブレラベローチャールズ・ハウエルIIIとの三つどもえのプレーオフに進出したイングランドのハットンは1番で、決めれば勝負続行となる短いパーパットを残した。

パターをセットした際、偶然ボールを動かしてしまった彼は、カブレラベローと言葉を交わし、そのままパットをタップインすると、(ボギーにしたと思い込んだことで)勝負に敗れたと思い、グリーンを後にした。

しかし、世界14位のハットンには不幸にも、その後、競技委員との会話により、偶然ボールが動いた場合、無罰でボールを元の位置にリプレースすることができるので、パーチャンスは潰えてなかったことが判明したのである。

これについて、競技委員のスティーブ・カーマン氏は「何が起こったかというと、彼がパターをセットしたことでボールが動いたのですが、そのまま(ボールの動いた)新しい位置からパットしたのです」と述べた。

「今大会では、パッティンググリーンでボールが偶然動いた場合は、無罰でリプレースするというローカルルールが適用されています」

「彼はボールをリプレースしませんでしたので、誤所からのプレーとなり、2罰打が加算されます」

ハットンはこの教訓を一生忘れないだろう。

「最悪の幕切れだったかもしれないね。仕方のないことだよ。レフェリーに『ボールをリプレースしたか?』と聞かれたんだ。ボールをリプレースしていれば、無罰だったわけだからね。でも、すでにパットを入れてしまっていて、時すでに遅しだったんだ」とハットン。

「今日やらかしてしまったように、間違いなくミスはつきものなんだ。とにかく、これから立ち直らなければいけないし、『マスターズ』は良い1週間になるといいね」