WGCタイトル防衛の機会を誇りに思うノックス
上海でのタイトル防衛に臨むラッセル・ノックスは、過去最高のフィールドが集結した「WGC HSBCチャンピオンズ」で競い合うことを心待ちにしている。
スコットランドのノックスは、今週シェシャンインターナショナルGCでティオフする世界のトップ50のうちの40人の一人であり、今回は大会史上初めてメジャー王者の4人全員が出場することとなった。
2015年大会の最終日を首位タイで迎えたノックス。6つのバーディを奪うなど、最終日を「68」でラウンドし、通算20アンダーとしてケビン・キスナーに2打差をつけて優勝を飾った。
「ゴルフにおける最強のフィールドを相手にプレーするというのは、すばらしいことだね。昨年もそうだったように、ここにはそうそうたる顔ぶれがそろっているし、ベストの中のベストに対し、自分のゴルフがどこまで通用するかを試すのには絶好の機会だね。ここに王者としていられること、そして王者として防衛に臨むことを光栄に思う」とノックス。
今大会で世界20位のノックスが優勝すれば、タイガー・ウッズに次ぐ2人目の世界ゴルフ選手権のタイトル防衛を果たした選手となるわけだが、インバーネス出身のノックスは全くプレッシャーを感じていない。
「ここでは良いプレーができることを期待しているけれど、もちろん優勝はものすごく難しいことだし、特に 強者がそろうこのフィールドではね」とノックス。「これは僕にとってプロとして初めてのタイトル防衛だから、プレーに没頭し、ベストを尽くした上でどうなるか、という感じだね。連覇をすることでタイガー・ウッズが話の引き合いに出されるは信じられない感じがするけれど、僕はそのことで自分自身に余分なプレッシャーをかけるつもりはないよ」。
昨年の上海での勝利は、ノックスにとってのヨーロピアンツアー初勝利となったわけだが、この優勝により、ノックスはWGCイベントを制した最初のスコットランド人選手となる栄誉に授かったほか、初めて世界のトップ50圏内にランキングを押し上げた。ただし、一番のメリットは自信が深められたことだと述べた。
「昨年のことは何度も思い返しているよ。コースのことや、誰とプレーしたかということを思い返すのだけど、未だに自分が仕事をやり遂げたことが信じられないんだ。コースは難しく、コンディションはタフで、スーパースターたちの傍らでプレーしたのに、通算20アンダーを出すことができたんだ。本当に夢が現実になったんだよ」とノックス。
「昨年の勝利の方程式は、真っ直ぐなドライバー、最高のウェッジ、そして良いパターだった。ウェッジショットは最高だったし、たくさんパットを沈めたね。あの勝利以来、僕は良いゴルフを継続させることができ、自信を深めることができたんだ。今では、僕は練習グリーンで辺りを見回し、72ホールをプレーしてこの男たちに打ち勝ったんだ、と言うことができるんだよ」