2016年 マスターズ

オーガスタで注目すべき3人の欧州勢

2016/03/30 08:44

ジャスティン・ローズ

メジャーで好成績の目立つジャスティン・ローズは昨年のマスターズで2位だった(Getty Images)

今年もこの季節がやってきた。メジャー初戦の「マスターズ」。ヨーロピアンツアー公式サイトでは、来週に迫ったオーガスタでの熱戦を前に、3人の注目すべき欧州出身選手をピックアップしてみた。読者諸氏の優勝予想の参考になれば幸いである。

メジャーということになると、ジャスティン・ローズは常に注目に値する選手であると言える。イングランド出身のローズは、昨年、メジャー3戦でトップ6入りを果たしており、これにはオーガスタでの2位も含まれる。過去2年のメジャー全ての大会で予選を通過した選手で、ローズの通算36アンダーを上回る選手はいないのである。

オーガスタでの直近の8ラウンドの通算スコアということになると、ローズを凌ぐのはジョーダン・スピースのみ。ローズは2007年と2008年の「マスターズ」で初日首位に立っており、以来8年間で7度のトップ25入りを果たすなど、安定した成績を残している。ローズはワールドワイドで出場した直近の19大会中10大会でトップ10入りを果たしており、3年前に「全米オープン」を制した際のクオリティを今回のオーガスタで発揮する予兆を見せている。

ルイ・ウーストハイゼン

ウーストハイゼン(写真左)はWGCデルマッチプレーでスピースを下して勝ち上がるなど好調だ(Getty Images)

ルイ・ウーストハイゼンこそ、今季のメジャー初戦へ向け、最もホットな選手であると言えるかもしれない。1月にドバイで予選落ちを喫して以来、ウーストハイゼンは5戦連続でトップ15入りを果たしており、これには「ISPS HANDAパースインターナショナル」での優勝と「WGCデルマッチプレー」での2位が含まる。

オーガスタで2012年にプレーオフの末、バッバ・ワトソンに敗れたウーストハイゼンは、昨年の「全英オープン」と「全米オープン」で2位に入り、史上初めて同年の全英と全米で2位に入った選手となった。ティショットのしなやかなパワーに加え、最近の好調を支える新しいパッティングのメソッドも益々研ぎ澄まされてきたとあり、南アフリカの雄はそろそろメジャー2勝目を掴み取るかもしれない。

ダニー・ウィレット

欧州で目覚ましい躍進を続けるウィレットが世界に名を轟かせるか?(Getty Images)

ここ2年間のヨーロピアンツアーでトッププレーヤーの地位を確固たるものにしたダニー・ウィレットは、今回の「マスターズ」でメジャー級の大躍進を遂げる可能性を秘めている。過去16カ月間、イングランド出身のウィレットはヨーロピアンツアーで3勝を挙げ、12度のトップ10入りを記録している。初出場となった昨年のオーガスタでは、思うような結果が残せなかったかもしれないが、通算3アンダーというスコアは彼のポテンシャルを物語っている。出場した直近のWGC6大会で3度のトップ3入り。どうやら次のレベルへ飛躍する準備は整ったようだ。

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