2014年 ライダーカップ

ツール・ド・ライダーカップへと旅立つヨークシャーのゴルファーたち

2014/09/24 10:41

今週グレンイーグルス・ホテルで開催される「ライダーカップ」に出場する欧州代表の選手たちにとって、ポール・マッギンリー率いる代表チーム入りを果たすのは長く険しい道のりだった。

これは、ゴルフクラブをサドルと短パンに換え、チャリティーサイクリングとして厳しい1850キロの道のりの走破を目指すヨークシャー出身の4人の中年ゴルファーにも、同じことが言えるかもしれない。

このライダーたちは全員がブラッドフォード近郊のノースクリフGCのメンバーであり、2012年に他界した共通の友人に鼓舞される形で、イングランド、スコットランド、ウェールズ、そしてアイルランドに点在する13の「ライダーカップ」開催地を巡る9日間にわたる自転車の旅路、“ツール・ド・ライダーカップ”の挑戦を開始したのである。

ライダーの一人である53歳のダレン・トードフは、このツール・ド・ライダーカップは彼らの親しかった友人の供養としてふさわしい贈り物になるであろうと述べた。

「我々の良き友人、サイモンは皮膚ガンのため、2012年のクリスマスの2日前に亡くなりました」とトードフ氏。

「彼は情熱的なゴルファーであり、皆の友人でした。彼の死はこのツール・ド・ライダーカップのインスピレーションとなっており、スカーボローのガントンからミュアフィールドにかけての340キロに及ぶ最長区間を走破する際には我々の支えとなることでしょう」。

「我々は一漕ぎ毎にサイモンに思いを巡らせています」。

「ライダーカップ」の欧州代表はロリー・マキロイセルヒオ・ガルシア、そしてジャスティン・ローズといったスター選手たちで構成されるわけだが、このサイクリストのチームはアンディ・クローサー、リック・ギルグラス、ダレン・トードフ、アンドリュー・ウォーカー、そしてノースクリフの仲間でありツアーマネジャーと運転手を務めるマーク・ヘプトンスタルで構成される。

下は45歳から上は53歳の気骨ある4人組は、プロステート・キャンサーUK及びメラノーマUKの基金を募る為に走っており、「ライダーカップ」の大会方式であるフォアサム、フォアボール、そしてシングルスといった形式を取り入れ、走破するルートによってこの形式を入れ替えている。

9月15日の月曜日にウェスト・ヨークシャーを出発した一行は、北西海岸沿いのロイヤル・ライサム、ロイヤル・バークデール、そしてサウスポート・アンド・アインズデールを経て海峡を渡り、カウンティー・キルデールのザ・Kクラブへと向かった。

一行が「ISPSハンダ・ウェールズオープン」の舞台となったニューポート近郊のケルティックマナーリゾートに到着した際は、「ライダーカップ」レジェンドのリー・ウェストウッドら彼らを歓待した。

「これまでの区間で一番厳しかったのはケルティックマナーへの道のりでした。すごく起伏がありましたからね」とトードフ氏。「これまでに訪れたゴルフクラブは全て素晴らしく、親切に我々をもてなしてくれました」。

ウェールズを後にした一行は、東へと進路を取り、ウォルトンヒースとウェントワースを巡り、その上で北へと向かい、ザ・ベルフライ、ノッティンガムシャーのリンドリック、そしてリーズ近郊のモータウンへと向かう。

9月21日には一行は北ヨークシャー海岸のガントンへと到着する予定になっており、そこからスコットランドのミュアフィールドを目指す厳しい340キロの最長区間へと挑み、最後は今年の「ライダーカップ」の開催地であるグレンイーグルスに到着する。

道すがら、4人組は英国とアイルランドにある13の「ライダーカップ」開催地でピンフラッグを収集し、グレンイーグルス到着の暁には「ライダーカップ」代表チームに手渡す心積もりでいる。

ツール・ド・ライダーカップは完全に自己資金で賄われており、前述の二団体のチャリティーとして既に1万2千ポンドに及ぶ基金を集めている。このチャレンジは、2012年12月にメラノーマ(黒色腫)により50歳で他界したライダーたちの共通の友人にしてゴルフ仲間だったサイモン・アッシュダウンさんの存在がきっかけとなっている。

ツール・ド・ライダーカップへの募金はこちらのサイト(www.justgiving.com/teams/tdrc)より。

彼らの進捗状況は以下のサイトにて確認できます:

www.skysports.com/golf
https://twitter.com/TourDeRyderCup
www.facebook.com/tourderydercup

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