冬場のオーガスタを知るウィレット 「かなり違うコース」
かつての大会王者であるダニー・ウィレット(イングランド)は、冬場のオーガスタナショナルGCでのプレー経験というアドバンテージを携えて今週開催の「マスターズ」へと乗り込む。彼は4月にしか訪れたことのない選手たちに、コースは全く違っていると警告している。
例年はその年のメジャー初戦として開催されている「マスターズ」だが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大により、「全米プロゴルフ選手権」、そして「全米オープン」に続く今年のメジャー第3戦にして最終戦として行われることになる。
2016年「マスターズ」王者であるウィレットは、これまで12月と2月に開催コースでプレーした経験を持っており、11月のオーガスタもある程度想像がつくと明かした。
「僕は12月と2月初旬にもここでプレーしたことがあるんだ」とウィレット。
「気温が数度低くて、少し風が強かったね。人々が4月に見てきたコースとは、かなり違うコースになるよ。コースがどのような感じになるのか興味深いところだし、十分な速さと硬さのある仕上がりになれば、あとは天候次第だね」
「もちろん、今年はパトロンがいないから、奇妙な感じになるだろうね。幸運なことに、僕は誰一人いない中でプレーしたことがあるけれど、どれだけ多くの選手がそれをしたことがあるかは、分からないな」
「かなり違った経験になるし、ゴルフコースの見た目もかなり違うものになるから、選手によっては慣れるのに時間がかかるかもしれない」
ウィレット同様メジャー王者であり、こちらは2010年「全米オープン」を制覇しているグレーム・マクドウェル(北アイルランド)は、「マスターズ」開催期間中以外にもオーガスタでプレーした経験を持っているが、11月のオーガスタは新しい経験となる。
「大会以外で唯一プレーしたのは、何年か前に北アイルランド人のメンバーが僕と父を招待してくれたんだけど、あれはかなりクールな体験だったね」とマクドウェル。
「とても興味深いものになるだろうね。ここ数週間、僕はコースの空撮映像を見ていたんだ。オーバーシードされたので、茶色から緑へ変わったね」
「オーバーシードには多量の水が必要なので、柔らかいのではないかと予想しているけれど、そうなると僕にとっては理想的ではないんだ。とはいえ、結局のところ、ウェッジとパターが絶好調じゃなければならないけれど」